新たなバリアフリーを提案 西武の新型通勤電車40000系、2017年登場

状況に応じて変形する座席を採用

 40000系では、西武初となる「ロング・クロスシート転換車両」が一部編成に導入されます。シートを2席単位で回転させ、側面窓と平行にした「ロング状態」と、2人掛けで前を向かせた「クロス状態」、どちらにでもできる車両です。状況に応じて、例えばラッシュ時は「ロング状態」にして立ち客のスペースを増やし、混雑を緩和する、といったことが可能になります。

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状況に応じて「ロング状態」(上)と「クロス状態」(下)を使い分けられる(画像提供:西武鉄道)。

 このほか40000系では「プラズマクラスター」搭載による車内快適性の向上、最新技術のモーターを採用するなど低騒音化も図られます。

 2012年に創立100周年を、そして2015年に池袋線池袋~飯能間の開業100周年を迎えた西武鉄道。

「これからの100年に向けて走り出す『進化したスマイルトレイン』です」(西武)

 新型40000系の編成は10両固定で、2016年度から2019年度に8編成、合計80両が川崎重工業で製造される予定です。

【了】

Writer: 恵 知仁(鉄道ライター)

鉄道を中心に、飛行機や船といった「乗りもの」全般やその旅について、取材や記事制作、写真撮影、書籍執筆などを手がける。日本の鉄道はJR線、私鉄線ともすべて乗車済み(完乗)。2級小型船舶免許所持。鉄道ライター/乗りものライター。

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