「鉄道演劇」香川と茨城を結ぶ 「ことでん」「ひたちなか」がコラボ
「ローカル鉄道演劇」が結んだコラボレーション
8月30日に東京・青山で開催された「ローカル鉄道演劇ナイト」。「シアターキューブリック」劇団員、客演女優、主題歌を担当したシンガーソングライターのオオゼキタクさん、これまでに「鉄道演劇」の舞台になった銚子電鉄、樽見鉄道、そしてこれから上演が行われるひたちなか海浜鉄道の担当者も登壇しました。
実は、このコラボグッズのきっかけは「ローカル鉄道演劇」です。東京・墨田区の劇団「シアターキューブリック」が、ローカル鉄道会社とタッグを組んで創作するコラボ企画です。走行中の列車が劇場となり、役者さんは列車のなかで演じ、観客も車内で繰り広げられる物語を至近距離で鑑賞します。その日、その時刻だけの車窓風景、天候によって異なる遮光、列車の走行音も演出効果に取り込むという斬新なスタイルで、「旅をしながら演劇を楽しめる」エンターテインメントとのこと。脚本には土地ごとの魅力が盛り込まれ、幕間のイベントとして、折り返し駅で観客も下車し「まちあるき」を楽しめます。
「シアターキューブリック」はいままで、銚子電鉄や樽見鉄道で公演してきました。そして今年9月に高松琴平電気鉄道、11月にひたちなか海浜鉄道でも公演を行う予定。それぞれ演目は別の物語ですが、配役や背景がリンクしているそうです。そこで、ふたつの鉄道会社を結ぶ架け橋のひとつとして、先述した両社公認オリジナルキャラクターが作られました。これらのグッズは、先ほど紹介した鉄道会社の窓口だけではなく、公演期間中のグッズ売り場でも購入可能。「シアターキューブリック」ネットショップでは全種類を扱っています。
「シアターキューブリック」のローカル鉄道演劇は、高松琴平電鉄では9月19日から23日までの毎日、ひたちなか海浜鉄道では11月7、8、14、15日に、それぞれ1日2~3回上演されます。
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Writer: 杉山淳一(鉄道ライター)
乗り鉄。書き鉄。ゲーム鉄。某出版社でゲーム雑誌の広告営業職を経て独立。PCカタログ制作、PC関連雑誌デスクを経験したのち、ネットメディアなどで鉄道関係のニュース、コラムを執筆。国内の鉄道路線踏破率は93パーセント。著書に『ぼくは乗り鉄、おでかけ日和。日本全国列車旅、達人のとっておき33選』(幻冬舎刊)など。
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