入口付近を惣菜売り場にするスーパー 理由は駅の改札口
改札前にお総菜コーナーがあることの意味
東急ストアによると、祐天寺駅周辺500mでは1人~2人世帯が突出して多いとのこと。2010年のデータでは1人世帯が4711世帯、2人世帯が2475世帯あるのに対し、3人世帯は1029世帯、4人以上は806世帯しかありません。
周辺に1人~2人世帯が多い祐天寺駅。その利用者が仕事帰り、改札を出たところにあるスーパーに対して“手軽な食事”を求めることは、想像に難くありません。
そこで祐天寺東急ストアでは、改札を出て目の前にある店舗入口付近に、お惣菜などのデリカ商品を配置。店舗の奥まで行くことなく簡単に“手軽な食事”を得られるようにしている――言い換えれば改札からそれが見え、すぐそこへ行けるようにすることで、需要をよりしっかりつかもうとしているわけです。
入口にお惣菜を配置するスーパー、そこにはもっともな理由がありました。東急ストアの山形営業統括本部副本部長は「東急ストア82店舗、82通りのやり方があります」と話します。
祐天寺東急ストアではほかにも、終電まで営業していることを認知してもらうため、店内の灯りをあえて外へ漏れるようにするといった、駅前店舗らしい工夫を行っているそうです。
【了】
Writer: 恵 知仁(鉄道ライター)
鉄道を中心に、飛行機や船といった「乗りもの」全般やその旅について、取材や記事制作、写真撮影、書籍執筆などを手がける。日本の鉄道はJR線、私鉄線ともすべて乗車済み(完乗)。2級小型船舶免許所持。鉄道ライター/乗りものライター。
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