【今日は何の日?】鹿児島本線(初代)が全線開通 現在は別名の区間

11月21日、鹿児島本線(初代)が全通しました。

 1909(明治42)年の11月21日。鹿児島本線が全通し、現在の門司港駅(北九州市門司区)と鹿児島駅が結ばれました。

 しかしこのとき開通した区間は、人吉駅(熊本県人吉市)と吉松駅(鹿児島県湧水町)のあいだ。現在は「肥薩線」と呼ばれている路線です。

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ループ線やスイッチバックなど「鉄道の山越え」を楽しめる肥薩線(2011年5月、恵 知仁撮影)。

 八代駅(熊本県八代市)と隼人駅(鹿児島県霧島市)を、内陸部の山地帯を通りながら結んでいる現在の肥薩線。当初の鹿児島本線は、この肥薩線ルートで福岡と鹿児島を結んでいました。

 鹿児島本線が現在の肥薩線ルートで建設された理由としては、艦砲射撃の標的になりにくいことなどが挙げられます。しかし勾配が多く輸送力に制限があり、1927(昭和2)年に海沿いのルートが完成すると、そちらが鹿児島本線になりました。

 なお、肥薩線は2020年7月の豪雨で被災し、以降、八代~人吉~吉松間が不通になっています。

【了】

【写真】肥薩線「日本三大車窓」の眺め

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