札幌市電、12月の環状化でどう変わる? 狸小路には新停留場
札幌市電が12月20日から環状運転をスタート。札幌駅前通を、およそ40年ぶりに路面電車が走ります。新しい札幌市電はどのような形になるのでしょうか。
延伸区間に狸小路停留場を新設
12月20日(日)から環状運転を行う札幌市電。それに伴い変化する点について札幌市交通局が2015年11月30日(月)、発表を行いました。
市電は今回、札幌駅前通を経由して西4丁目~すすきの間の約400mを延伸。既存の西4丁目~中央図書館前~すすきの間(8.4km)と合わせて路線全体がループ化され、電車は「内回り(反時計回り)」「外回り(時計回り)」という形で運行されるようになります。
また、延伸される西4丁目~すすきの間には狸小路停留場が新設され、内回りの西4丁目停留場は札幌駅前通に面した場所へ移設されます。
市電と札幌市営地下鉄との乗継指定駅も変更になり、市電の西4丁目、狸小路、すすきのの3停留場はいずれも、乗継指定駅が地下鉄の大通、すすきの、豊水すすきのの3駅に変わります。
これらの市電停留場と地下鉄駅を乗り継いだ場合は乗継割引が適用され、大人普通料金の場合は80円引きです。そのほかの市電乗継指定停留場(中央区役所前、西15丁目、静修学園前、山鼻9条)の取扱いは変わりません。
今回、市電が延伸される西4丁目~すすきの間は、電車が歩道のすぐ横を走る「サイドリザベーション方式」を採用。歩道から直接、電車に乗ることができるため札幌市交通局は「利便性が向上する」としています。
ちなみに1973(昭和48)年まで、札幌駅前通には路面電車が運行されていました。そのため約40年ぶりに、駅前通を路面電車が走ることになります。
【了】
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