自転車ヘルメット着用6倍に 愛媛県の秘策

自転車に乗るとき頭部を保護するヘルメット。その重要性は明らかですが、着用する人はまだ多くありません。そんななか、愛媛県では短期間に着用率が6倍に。どんな背景があったのでしょうか。

高校生がかぶりたくなるヘルメットとは?

 それは、ヘルメットを選ぶ際に生徒の意見を聞くということです。そうして、いくつかのモデルのなかから選ばれたのは、スポーツタイプのヘルメットでした。

 このタイプのヘルメットは通気性に優れており、汗などで蒸れにくいようになっています。また製品安全協会のSGマークを取得しており、安全性を確保しながら従来のヘルメットより半分近くも軽量化。色は白・黒・紺の3色が用意され、上半分が白で下半分が黒というデザインも選べるようにされました。

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愛媛県の高校では、左の従来形ではなく右のスポーツタイプが採用された(画像出典:オージーケーカブト)。

 生徒たちからはデザイン面も含めて評価が高く「これならばかぶりたい」という声も多く上がったとのこと。県立高校では、ほぼ100%近い着用率を実現しているそうです。

 人が物を使うとき、機能性やデザイン、使い勝手というのは大きな要素です。毎日使う通学用のヘルメットは、なおさらそうでしょう。

 愛媛県での自転車ヘルメット着用率の大幅向上は、その製造技術が進化したこととあいまって、配布する側の論理だけではなく、実際に利用する側の意見も採り入れたことが成功の要因といえそうです。

【了】

Writer:

小学校の校庭横をブルートレインが走り、上空をF4「ファントム」が飛ぶ環境で育つ。旅とグルメを愛し、各地の温泉やおいしい食べ物には目がない。

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コメント

2件のコメント

  1. 思い込みで反論書かれてもね

    一個人より多数の意見

  2. (不明コメント)

    • 事前告知が無く、いきなり着用を言い渡されて(しかも罰則付き)気分が悪いのは判りますが、安全面から考えるとヘルメットの着用は悪くない事だと思います。

      A.Mさんの場合ではデザイン的にも悪くなく、色も選べたと考えると、私が中学生の時に被っていた工事現場で着用する様なドカヘル型に比べて、雲泥の差。   羨ましいかぎりです。

      確かに上から問答無用に義務付られたら嫌なものですが、原付のヘルメット着用や、車のシートベルト着用についても同様に強制されました。

      現在は共に着用率は非常に高くなっております。 自転車のヘルメット着用もいずれ普及するでしょう。

      自主的ではなく、ヘルメット着用を強制された事は残念ですが、むしろ『写真左側のドカヘル型じゃなくてよかった』と考えてみてはどうでしょうか?