厚紙きっぷで東京まで JR線への乗車券に昔ながらの硬券復活 大井川鐵道
大井川鐵道で、いったんは廃止されたJR線への「硬券」による連絡乗車券が復活します。昔ながらの“厚紙きっぷ”、復活のきっかけはいまどきの理由でした。
運賃改定時に面倒なきっぷ
大井川鐵道(静岡県島田市)が同社の創立記念日である2016年3月10日(木)より、JR線への「連絡硬券きっぷ」の販売を一部区間に限り再開しました。
「硬券」とは、駅の窓口で係員から買える厚く硬い紙のきっぷです。自動券売機や自動改札機の普及によって磁気のついたきっぷ(軟券)やICカードが主流の現在、昔ながらの硬券を取り扱う鉄道会社は数少なくなっています。
大井川鐵道のきっぷは現在でもこの硬券がメインですが、JR線への連絡乗車券については2014年4月の消費税増税に伴う運賃改定に際し、手書きの「補充乗車券」による発売に変更していました。どちらかの会社が運賃を改訂した場合、原則として在庫のきっぷを破棄せねばならないなど、効率が悪いことがその理由です。
しかし2015年12月から始めた大井川鐵道の公式SNSに、鉄道ファンから取り扱い再開を望む声が寄せられ、今回の復活につながりました。
硬券での取り扱いを再開する区間は、大井川鐵道の新金谷駅、家山駅、千頭駅からJR東海道本線の島田駅までと、大井川鐵道の新金谷駅、千頭駅から東京都区内までの5区間です。
【了】
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