無人運転電車に新たな運転士誕生 初の女性も 横浜シーサイドライン

無人運転の横浜シーサイドラインで、新たに3人の運転士が誕生しました。無人運転の運転士、どういうことなのでしょうか。

先頭部分にある“謎の箱”で

 横浜の臨海部、新杉田〜金沢八景間を無人の自動運転で走る新交通システムの横浜シーサイドラインは2016年3月10日(木)、新たに3人が国交省による「動力車操縦者技能試験」に合格したと発表しました。

 これは簡単にいえば、3人が免許を取得して電車の運転士になった、ということです。しかし横浜シーサイドラインは、先述のように運転士なしの自動運転。にもかかわらず、なぜ運転士がいるのでしょうか。

 その理由は、異常気象や車両故障などに備えるため。自動運転では対応できない事態を想定し、運転士を養成しているのです。またしばしば訓練のため、自動ではなく運転士による走行が実施されます。

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新たに誕生した女性運転士と、普段はカバーに覆われている運転台(写真上出典:横浜シーサイドライン、写真下:2007年3月、恵 知仁撮影)。

 同様に、東京の臨海部を走る「ゆりかもめ」などの新交通システムにも、普段は乗務していませんが運転士がいます。こうした自動運転の新交通システムに乗車した際、先頭にカバーの掛けられた箱状のものを見ることがありますが、その内部にあるのは有人運転用の運転台です。

 ちなみに今回、横浜シーサイドラインで運転士になった3人のうち2人は、同社で初めての女性運転士とのこと。ふたりは「シーサイドライン初の女性運転士ということでプレッシャーを感じていますが、日々、自己研鑽に励み、安全・安心・安定輸送に努めます」「頼りにされる運転士になるため、異常時に的確・迅速に対応できるよう、日々、勉強・努力を重ねます」と抱負を語っています。

【了】

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Writer: 恵 知仁(鉄道ライター)

鉄道ライター、イラストレーター。「鉄道」や「旅」に関する執筆活動や絵本の制作を行っているほか、鉄道車両のデザインにも携わる。子供の頃からの旅鉄&撮り鉄で、日本国内の鉄道はJR・私鉄の全線に乗車済み。完乗駅はJRが稚内で、私鉄が間藤。メインは「鉄道」だが、基本的に「乗りもの」好き。

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