房総の高速「ぜ~んぶ4車線化」準備OK! “降りてからのボトルネック”も解消へ 都市計画変更が可決
千葉県は2024年12月13日、第201回千葉県都市計画審議会を開催。「富津館山道路」の4車線化に向けた都市計画変更案が可決されました。
「富津館山道路」全線4車線化いつでも来い!?
千葉県は2024年12月13日、第201回千葉県都市計画審議会を開催。「富津館山道路」の4車線化に向けた都市計画変更案が可決されました。
富津館山道路は館山道から連続して南へ続くNEXCO東日本の高速道路で、富津竹岡IC-冨浦IC間の約20km。館山道は4車線ですが、富津竹岡ICを過ぎて富津館山道路の区間に入ると道路が狭まり、暫定2車線区間となります。
この富津館山道路は2019年に全線が4車線化に向けた「優先整備区間」に選定され、富津竹岡IC-富津金谷IC付近の3.4kmについてはすでに4車線化の事業中です。2024年度には、鋸山をくぐる富津金谷IC付近から鋸南富山IC付近までの6.8kmが、4車線化の「準備調査区間」として新たに選定されました。
とはいえ、千葉県は全線の速やかな4車線化を要望しています。今回、全線にわたって山側にもう1本、2車線の道路を建設する都市計画変更案がつくられました。全線4車線化に向けた弾みとなりそうです。
さらに今回、終点の冨浦IC(南房総市)を“降りた先”の一般道についても都市計画変更案が可決されています。館山市内の国道127号にあたる都市計画道路「川名真倉線」の区間を、市境を越えて富浦ICまで延ばし、「深名真倉線」と改称します。
この国道127号は富浦ICから館山市街までほぼ4車線で整備されていますが、南房総・館山市境の「館富トンネル」が2車線のままでボトルネックとなっています。ここはトンネルを増やす工事もすでに進められています。
暫定2車線の富津館山道路は交通量の増加で渋滞が頻発化しているうえ、並行する海沿いの国道127号が災害に弱いという課題を抱えています。千葉県は能登半島地震の教訓を踏まえ、改めて房総半島のリスク化を洗い出し、富津館山道路ならびに国道127号の4車線化などを国へ要望していました。
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