北斗に「北斗星」を 寝台特急車両、保存へ資金調達開始
2015年8月に運行を終えた寝台特急「北斗星」の客車を保存・活用しようと、北海道北斗市の有志が資金を募る活動を始めました。
「北斗星」、かつて走った北斗市に
寝台特急「北斗星」として活躍した客車を保存しようと、北海道北斗市の若手有志らが「北斗の星に願いをプロジェクト推進委員会」を結成。クラウドファンディング(主にインターネットを使う資金調達)を開始しました。
1988(昭和63)年3月の青函トンネル開業とともに、上野~札幌間へデビューした寝台特急「北斗星」。食堂車ではフランス料理のフルコースが提供されるなど、豪華寝台特急の先駆けとして人気を博しましたが、2015年8月で運行を終了。現在、この列車に使用された客車の一部が、JR北海道の苗穂工場(北海道札幌市)に留置されています。
北海道北斗市の若手有志らによる推進委員会は「まちづくりの目玉」として、かつて地元を行き来していたこの客車の誘致を企画。文化遺産として保存するとともに、観光資源として活用することを計画しています。
具体的には、車両でカフェや宿泊施設、物販営業などを行い収益と雇用を創出。「北斗星」グッズを展示する資料館の開設や、敷地のグラウンドや隣接の体育館を使ったイベントも実施し、保存や管理に必要な資金をまかなうとしています。
鉄道に限った話じゃないんだけど公共交通機関の保存活動は保存するまでに労力と資金を使い果たして維持できなくなって解体ってパターンになってるのが多い。
特に有志団体や個人の場合。
この先元々老朽化した鋼鉄製の車両を雨ざらしにして錆びないようにするためにどんな労力がかかるか。
過去の事例のように結局放り出してしまうなんてことはないように。