「黒い新幹線」内部を公開 「世界最速の芸術鑑賞」が可能 JR東日本

状況が変わった上越新幹線、期待の大型新人

「GENBI SHINKANSEN」は、新潟県の大きな期待を乗せて登場する観光列車です。

 2015年3月、東京と北陸を結ぶ大動脈が、上越新幹線の越後湯沢駅で在来線特急に乗り継ぐルートから、金沢駅まで延伸した北陸新幹線へ移りました。そのため上越新幹線には相対的な地位の低下、運行本数の削減、沿線の観光や経済への影響といった危惧があり、北陸新幹線が延伸した2014年度に由来し「2014年問題」として、新潟県の自治体などで取り上げられました。

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全長11mのどこを切り取っても違う景色が見えるという、荒神明香さんによる15号車。(2016年4月11日、恵 知仁撮影)。

 北陸新幹線の延伸開業後も現在のところ、上越新幹線の大幅な減便は起こっていません。しかし、楽観視できる状況でもありません。北陸新幹線は福井県、関西方面への延伸計画が具体的に進んでいますが、上越新幹線は秋田方面などへの延伸計画はあるものの、現時点における具体性は乏しい状況。そうしたなか、直接的に行けるのは新潟県だけという上越新幹線がどう存在感を出していくのか、ひとつの課題といえるでしょう。

 JR東日本によると、同社は「日常から解放される旅行」を提供することで、地域の活性化や観光流動の拡大につなげる取り組みを行っており、その一環で「GENBI SHINKANSEN」は登場したとのこと。

 北陸新幹線によって状況が変わった上越新幹線。「世界最速の芸術鑑賞」の手腕が注目されます。

【了】

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Writer: 恵 知仁(鉄道ライター)

鉄道ライター、イラストレーター。「鉄道」や「旅」に関する執筆活動や絵本の制作を行っているほか、鉄道車両のデザインにも携わる。子供の頃からの旅鉄&撮り鉄で、日本国内の鉄道はJR・私鉄の全線に乗車済み。完乗駅はJRが稚内で、私鉄が間藤。メインは「鉄道」だが、基本的に「乗りもの」好き。

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コメント

2件のコメント

  1. 普通に走らせたら1時間も掛からない区間で『旅』とは、これ如何に。
    旅の全工程の一部だとしても、乗車して一息ついたら楽しむ間も無く着いちまうよ。
    それとも、2時間も3時間も掛けて走らせるつもりかね?

  2. この動く美術館で金沢まで行き、そのまま「21世紀美術館」や小京都金沢の街を散策してみたい…