開業1カ月の北海道新幹線、利用者は前年比2倍で推移

JR北海道が北海道新幹線の、開業後1カ月間の利用状況を発表。利用者数は前年と比べおよそ2倍で推移しています。

グランクラスの乗車率は平均34%

 JR北海道は2016年4月26日(火)、北海道新幹線の開業後1カ月間における利用状況を発表しました。集計期間は開業日の3月26日(土)から4月25日(月)までです。

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東北新幹線・北海道新幹線を「はやぶさ」などとして走るE5系電車(2011年11月、恵 知仁撮影)。

 それによると、今回開業した新青森~新函館北斗間における1カ月間の利用者数は、上り・下りとも1日平均およそ2800人ずつ、計5600人。座席別の乗車率は上下線合計、1日平均で普通席が26%、グリーン席が28%、そしてさらに上級のグランクラスは34%でした。

 前年同曜日期間の在来線(中小国~木古内)特急・急行列車と比較すると、利用者数は199%(夜行列車を除くと246%)です。

 2015年11月にJR北海道の島田修社長が明らかにした、1日あたりの目標利用者数は「最低でも5000人(乗車率約25%に相当)」。同社は今回の利用状況について「想定どおり」としていますが、さらに利用が進むよう函館発や札幌発の旅行商品などの拡充、北海道新幹線を使った修学旅行の獲得に努めていくとしています。

【了】

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コメント

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2件のコメント

  1. かわいそうなJR北海道。函館-札幌間を先に開業させてやりたかった。
    新青森-新函館北斗の部分開業では、需要が少ない(在来線で賄える)、列車は無駄に長大(JR東日本へ乗入れの為)、両端の駅が市街地から遠い、費用の掛かる青函トンネル区間の比率が高い(全線開業で下がる)、なにより営業上の中心の札幌から遠い、など、課題がぞろぞろ。

    なんで九州新幹線のように、飛び地部分の先行開業にしなかったのだろう? 需要があるからそこで稼いで体力強化して、さあいよいよ高コスト青函区間開業だ、でも良かったんでは。

    在来線特急の減速で、さらにその思いが強くなった。青函区間は、在来線のままでも旧線以外での160km/h化とか、速度向上の余地がまだあった。札幌-函館は既に速度は限界で、打ち破ろうとした新型車はお蔵入り。なんとも残念。

  2. どうして函館-札幌-旭川間を先に開業しなかったのか、本当に謎です。
    実態としては東北新幹線の単なる延伸でしかないので、道民にも今のところ、祝うような気持ちも特にないと思います。
    最低でも函館-札幌が繋がるまでは、北海道新幹線は開業していないのと同じと思って構わないと思います。