世界最速美術館「現美新幹線」徹底解説 「黒い新幹線」その内部は
キッズスペース、カフェも現代アートで
13号車はキッズスペースとカフェになっています。
キッズスペースのインテリアを担当したのは、「絵画・彫刻」のアーティストであるparamodel(パラモデル)さん。靴を脱ぎ、カーペットの上で遊べるようになっています。
「『現美新幹線』での作品設置作業ではいままでのやり方に反し、デザインと原型製作以外の作業はすべて職人さんにお任せすることになりました。美術館や画廊での作品設置とは異なり、新幹線にはいろいろな制限や、特殊なマテリアル使用のルールが存在することが原因ですが、正直いってはじめは、作業を人へゆだねることに対して不安でいっぱいでした。しかしこの不安は、『現美新幹線』の製作現場を見学に行かせていただいたとき、一変しました。あの職人の頭領さんの作法や手さばきから、中途半端な作品など生まれるはずがないと確信しました」(paramodelさん)
paramodelさんは、できることならその職人さんたちと一緒に「現美新幹線」へ乗り、新潟のうまい酒でも飲みながら語り合いたいと思っているそうです。
同じく13号車、カフェのインテリアを担当したのは、「絵画」のアーティストである古武家賢太郎さん。カウンターのほか、テーブルとイスも備えます。
「『現美新幹線』の走る道。旧道『三国街道』を中心に上越の風景を表現しました。この街道を歩いた人々の風景や物語、喜びや悲しみ。土地の山花が登場します。新幹線の中の美術館、乗客の皆さんにとってこの車両がワクワク楽しく、想像とアイデアが膨らむ旅のスペースになったらと思います」(古武家賢太郎さん)
「カフェ」のメニューには、菓子研究家のいがらしろみさんが監修した十日町すこやかファクトリー(新潟県十日町市)のスイーツ「魚沼産米粉のバニラケーキ」「佐渡バターフィナンシェ」「佐渡クリームチーズのレモンケーキ」や、ツバメコーヒー(新潟県燕市)のコーヒー、カーブドッチ(新潟市)のワインといった「新潟の味」が用意されました。
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