行列なしでカフェ&読書 進化する鉄道の定期券売り場 東急

変化の時期を迎えている鉄道の定期券販売

「エトモ大井町」のように、定期券売り場と商業施設を一体化し相乗効果を生み出す構造は東急電鉄で初とのこと。ただ、当初から「行列の活用」ありきだったわけではないそうです。

「お客さまのライフスタイルに合わせて、このような展開が可能なのが鉄道会社の強みだと考えています」(東急電鉄)

 同社は各駅に商業施設「エトモ」を展開するにあたり、その駅の特性を考慮。JR京浜東北線やりんかい線と接続し、通勤・通学客の多いターミナル駅の大井町ではこのような形になったといいます。

 ただ近年、鉄道会社では定期券購入にあたりインターネットから事前予約し、券売機でかんたんに買えるサービスが広まりつつあり、東急電鉄も2016年3月22日から導入。4月10日までで約1万件の利用がありました。

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「エトモ大井町」の定期券売り場には窓口と合わせて券売機も用意され、購入者の分散が図られている(2016年4月、恵 知仁撮影)。

 そうしたなか、「エトモ大井町」のような定期券売り場の展開は時代に逆行するように思えるかもしれませんが、東急電鉄によるとネット予約だけではニーズをカバーできないとのこと。また、複数の方法を用意することで購入者が分散する、すなわち混雑緩和・サービス向上が可能で、導入されたばかりながらネット予約の効果として、利用者の分散傾向、混在緩和がすでに確認できているそうです。

 東急電鉄は今後も駅の改良や高架下開発などにより「いい街」と「いい電車」を創造、「日本一お客さまに選ばれる沿線」を目指すとしています。

【了】

Writer: 恵 知仁(鉄道ライター)

鉄道を中心に、飛行機や船といった「乗りもの」全般やその旅について、取材や記事制作、写真撮影、書籍執筆などを手がける。日本の鉄道はJR線、私鉄線ともすべて乗車済み(完乗)。2級小型船舶免許所持。鉄道ライター/乗りものライター。

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