航空のタブーに触れるうな丼風ナマズ、その狙いは? LCCで変わる機内食

LCCのPeachが、ナマズを使ったメニューを機内食で販売しますが、その狙いは単なる話題性だけではないようです。LCCの拡大で「飛行機の運賃」のみならず、「飛行機の旅」も変わっていくかもしれません。

うなぎ料理店、その店先で発生している「効果」を機内で

 LCC(格安航空会社)のPeachが2016年6月1日(水)から、「近大発うなぎ味のナマズごはん」を機内食で提供します。マグロ養殖で有名な近畿大学による「近大発うなぎ味のナマズ」を使い、うな丼風に仕上げたメニューです。

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「近大発うなぎ味のナマズ」は6年におよぶ研究のすえ、世界で初めて食味をウナギの味へ近づけることに成功したという(2016年5月、恵 知仁撮影)。

「“あの近大”が開発した『うなぎ味のナマズ』を用い、機内食で提供する」。機内食のコンセプトとして「おもろい」「美味しい」「イノベーティブ(革新的)」を掲げているPeachらしい、話題性を狙ったメニューに思えます。しかしそれ以外の狙いも、この機内食にはあるそうです。

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Peachが機内で販売を始める「近大発うなぎ味のナマズごはん」(2016年5月、恵 知仁撮影)。

 うなぎ料理店の前を通ったとき、つい自分もそれを食べたくなることがあるでしょう。「におい」に刺激されて。

 Peachが機内食に用意する「近大発うなぎ味のナマズごはん」も、同様の効果が狙われています。誰かが食べているそれに別の誰かが刺激され、発生する「注文の連鎖」です。同社によると、この効果のためにナマズを用いたわけではないものの、メニュー開発はこうした「におい」を生かす方向性で行っているといいます。

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コメント

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1件のコメント

  1. 国内線で飲食物の機内販売を一切行っていないJAL。
    フルサービス航空会社なのに、一番遅れている。