標高約1000mの「難所トンネル」が激変! 上高地への国道「新トンネルを掘って、つなぐ」難易度MAX工事ついにスタート
国道158号で「奈川渡改良」事業が進んでいます。
地下JCT工事並みの高難易度!?
当初の計画では、大白川大橋から既設の入山隧道の分岐部まで新しくトンネルを掘り、そこからダムまで既設の新入山隧道を拡幅する予定でしたが、これだと全線の通行止めが生じてしまいます。このため線形を変更。現道の隧道分岐部を避けて、ダム側出口まで新入山トンネルを新しく掘るルートとしました。

新入山トンネルは、入山隧道と山中で交差し、新入山隧道とダム側出口で合流します。長さは410mです。既存の新入山隧道のダム側は坑口付近の断面が拡幅され、坑内で既存トンネルと新トンネルが合流(分岐)する形となります。
これを、全面的な通行止めを行わずに施工するのが高難易度のポイントですが、3月以降、次のような交通規制が行われます。
・工事期間中は、片側交互通行または対面通行により常に交通を確保。入山隧道および新入山隧道の全面通行止めは行わない。
・夏場(5月-10月頃)は、土・日・祝日の交通規制は終日実施しない。
・夏場の平日昼間は交通規制を実施しない(平日の夜間作業は実施)
・冬場(11月-4月頃)は、新入山隧道の終日通行止めを実施。
※交通規制は必ず前後に交通誘導員を配置し、混雑状況に応じた誘導を行う。
なお、今後は工事進捗状況や通行規制の詳細を毎月「お知らせ」として詳しく伝えていくということです。
コメント