クルーズ船での訪日客、前年比2.7倍に 寄港回数トップは博多港

国土交通省が2015年におけるクルーズ船の利用動向を発表。日本人の利用客は減少しましたが、クルーズ船を利用して入国した外国人旅客数は前年から倍増。日本の港への寄港回数も増加しました。

日本の港への寄港回数は過去最多1454回を記録

 国土交通省は2016年6月2日(木)、昨年1月から12月までにおけるクルーズ船利用動向の調査結果を発表しました。

 2015年に船内1泊以上の外航クルーズまたは国内クルーズを利用した日本人は22.1万人で、前年より1万人(4.5%)減少しました。外航クルーズとは乗下船地や寄港地に海外が含まれるものをいい、国内クルーズとは乗下船地や寄港地がすべて日本国内であるものをいいます。

 日本の港へのクルーズ船寄港回数は1454回で過去最多。このうち外国の企業が運航するクルーズ船寄港回数は前年より280回多い965回で、これも過去最多でした。国土交通省は中国からのクルーズ船増加が要因のひとつとしています。クルーズ船を利用して日本に入国した外国人旅客数も過去最多の約111.6万人で、前年からおよそ2.7倍に増えました。

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国土交通省は「2020年に訪日クルーズ旅客数500万人」などの実現を目指す(写真出典:photolibrary)。

 港別のクルーズ船寄港回数は、多い順に、博多港(福岡市)が259回、長崎港が131回、横浜港が125回でした。ちなみに横浜港は2010年から2014年まで5年連続で1位でしたが、2015年は博多港と長崎港に抜かれています。

 国土交通省は、「2020年に訪日クルーズ旅客数500万人」などの実現を目指し、訪日、日本発着クルーズの振興に積極的に取り組んでいくとしています。

【了】

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