阪神「赤胴車」が堂々復活! 震災を乗り越えた急行用“最大勢力”の全編成を変更へ
阪神電鉄が、急行用8000系電車を「赤胴車」のデザインに順次変更します。
5月下旬頃に運行開始
阪神電鉄は2025年3月3日、開業120周年記念企画の一環として、急行用8000系電車を「赤胴車」のデザインに順次変更すると発表しました。

赤胴車は、車体上部がクリーム、車体下部がバーミリオンに塗り分けられた阪神電車を指します。1958年に急行用として新造された3301形や3501形にこのデザインを採用。当時、漫画やラジオドラマなどで人気を集めていた『赤胴鈴之助』にちなんで、赤胴車と呼ばれるようになりました。
以降、急行用はすべてこのボディカラーとなり、阪神・淡路大震災復旧車両の9000系がステンレス車体の銀色に「オータムレッド」と「オフィスグレー」を組み合わせた帯をまとうまで続きました。
赤胴車はその後、武庫川線の7990・7890形が2020年6月に引退し、消滅しています。
今回、復活の対象となる8000系は、1984年に赤胴車のデザインで運行を開始。震災で一部が廃車になったものの、編成の組み換えや代替新造などで数を増やし、現在は急行用で最大勢力を誇る19編成(114両)が使われています。
デザインは、2001年度から2015年度にかけて行われたリニューアル工事で、当時の最新型9300系に合わせて上部が「プレストオレンジ」、下部が「シルキーベージュ」の塗り分けに変わり、現在に至ります。
今後、8000系は全19編成が赤胴車のデザインに変わります。2025年5月下旬頃に第1編成(8215編成)が運行を開始し、ほかの編成も3~4年をかけて順次変更していく計画です。
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