「左折のみ」の駐車場出口で「意地でも右折しようとするクルマ」が邪魔です。何を考えているのでしょうか?

ショッピングモールなどの出口で「左折のみ」の表示があるにもかかわらず、右折を強行しようとするドライバーもいます。どのような心理が働いているのでしょうか。専門家に聞きました。

「絶対右折するマン」に遭遇した際の気の持ちようと、モヤモヤ解消術とは?

 いずれにしても、こういったクルマと遭遇し、渋滞などに巻き込まれると、なんともモヤモヤした気持ちを抱くのも正直なところです。島崎先生はこういった際の対策についても話してくれました。

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「左折のみ」「右折禁止」は厳密には道路交通法で決められていることではない?(画像:写真AC)

「こういったクルマのせいで渋滞などに巻き込まれた場合、残念ながら『待つしかない』というのが現実的な選択となります。確かに前のクルマの行為は適切とは言えないかもしれませんが、だからといってクラクションを鳴らすなどの行為は、さらなるトラブルを引き起こす可能性があるので絶対にやめたほうが良いです」(島崎先生)

 島崎先生が言う対策術はまさに正論です。ただ、頭では「そうあるべきだ」とわかっていても、ときにやはり「許せん!」と思ってしまうこともありそうです。

 島崎先生は、そんな場合の頭の切り替え方も最後に教えてくれました。

「動物行動学の面白い実験例があるので、参考にしてみてください。エサの周りに、コの字型の柵を設置します。柵の開いていない側に動物を置くと、犬くらいの知能を持つ動物はエサの場所まで行くのに、一度エサから離れる行動を取って迂回してエサに辿りつくことができるそうです。一方、鶏などの知能が低い動物は、目の前のエサに固執し、『遠回りする』『迂回する』という選択肢を取ることが難しいとされています。頑固に右折にこだわるドライバーを見たとき『この人は目の前の目的地しか見えていない鶏並み人なのかもしれない』と思えば、イライラせずに済むかもしれませんね(笑)」(島崎先生)

【写真】全然違う! これが「右折したら法的にアウト」になるケースです

Writer:

1971年、東京都生まれ。編集プロダクション・deco代表。バイク、クルマ、ガジェット、保護犬猫、グルメなど幅広いジャンルで複数のWEBメディアに寄稿中。また、台湾に関する著書、連載複数あり。好きな乗りものはスタイリッシュ系よりも、どこかちょっと足りないような、おもちゃのようなチープ感のあるもの。

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コメント

1件のコメント

  1. 立地法という一般的にはあまり馴染みのない法律がありましす。

    大規模店舗では立地法に基づき近隣と協定を交わしている場合もございます。

    「自分は客だから」ではなくてギブ・アンド・テイク。環境を用意してもらえなければ買い物などできません。

    交通の妨げとなり近隣との不協和音をもたらす右折入場、右折出庫は自身が良識ある大人であると自覚するのであれば行うべきではありませんね。