ロシア軍の「装甲車の修理場」を“まるごと壊滅”させる威力? 未だ猛威を振るうロケット砲「ハイマース」
様々な目標に対して使用されているようです。
装甲車の修理場が「破壊される瞬間」を捉えた映像が公開
ウクライナ国防省は2025年3月17日、ロシア軍の装甲兵員輸送車の修理場を高機動ロケット砲システム「HIMARS(ハイマース)」で破壊したとする映像を公開しました。

「ハイマース」は、キャタピラではなくタイヤで移動する装輪式車両で、車体の後部にロケット弾の発射装置を搭載します。「高機動」の名に違わず、長距離を自走できるほか、車体重量が軽いため各種輸送機によって空輸することも可能。即応性に優れた車両です。
ウクライナ軍はこれまで、アメリカから供与された「ハイマース」によって、戦線の後方にあるロシア軍の弾薬集積所や兵站拠点を攻撃し、絶大な効果を上げました。
「ハイマース」は弾薬集積所や兵站拠点だけでなく、ロシア軍の自走砲や自爆ドローン発射装置、指揮所、訓練場など、様々な目標に対して使用されたことが確認されており、今回は装甲兵員輸送車の修理場に対しても使用された形です。
ウクライナ国防省によると、同国陸軍の第47独立機械化旅団の偵察中隊が、ロシア軍が装甲兵員輸送車を修理していた作業場を発見。それを「ハイマース」で撃破したとしています。映像では、目標の広範囲にクラスター弾(子爆弾)が降り注いでいることが確認できます。
ロシア軍は現在、ウクライナ軍が越境攻撃を行っているクルスクでの攻勢を強めており、ウクライナ軍に占領された領土の86%以上を取り戻したと報告しています。ただイギリス国防省は、2024年末から2025年初頭に比べ、クルスク方面以外でのロシア軍の攻勢は減少傾向にあり、ウクライナ軍が反撃を遂行できる機会が増えていると指摘しています。
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