佐賀‐熊本を直結 無料の快走路「有明海沿岸道路」延伸は3案! 南進ルートどうする?

有明海沿岸道路の延伸ルートが、3案示されました。

長洲~玉名のルートを検討

 有明海沿岸道路の延伸ルートが、3案示されました。

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有明海沿岸道路・三池港IC連絡路の現況。2025年2月現在(画像:国土交通省九州地方整備局有明海沿岸国道事務所)

 国土交通省九州地方整備局は2025年3月11日、有識者でつくる小委員会を開催。有明海沿岸道路で計画している「長洲町~玉名市」のルートについて検討しました。

 有明海沿岸道路は、佐賀・福岡・熊本3県の有明海沿岸部を通る通行無料の高規格道路です。鹿島・佐賀・大川・柳川・大牟田・荒尾・玉名といった都市を結ぶとともに、佐賀空港や三池港・長洲港・熊本港などの交通・物流拠点も連絡します。現在は佐賀市から大牟田市にかけてなどの2区間が開通済みで、さらに3区間が事業中です。

 今回検討されたのは、熊本県の長洲町から玉名市にかけての区間です。この地域は九州道から離れているため、福岡・佐賀方面への移動は時間がかかります。

 そのためルート案は、時間短縮を意識し、かつ玉名市街地へのアクセス性も考慮し、市道岱明玉名線に接続する方向で検討されています。さらに将来は南へさらに延伸し、佐賀~熊本間の時間短縮にもつながるようにします。

 設定されたルート帯案は3つ。国道501号(現道)沿いに自動車専用道を造る案、海沿いの工業団地側に迂回して自動車専用道を造る案、国道501号を4車線に拡幅し交差点を立体化する現道改良案です。

 延長は8~9km。設計速度は、自動車専用道が80km/h、現道改良案が60km/h。事業費は約1500億~1900億円とされています。

 今後、沿線で意見聴取を行ったうえで、ルート帯案の選定やIC位置などの検討が進められる見込みです。

【地図】これが有明海沿岸道路のルート案です(画像)

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コメント

1件のコメント

  1. 現道は、今でも結構高速走行可能なので、4車線化しても想定速度が60キロではメリットが感じられない気がします。

    現道に沿った形の自動車専用道路なら、今後の熊本市街地との接続にも大きな意味が出てくると思われます。

    個人的には、現道はそのまま活かして、工業地帯に沿った形の自動車専用道路の方が湾岸道路の本来の役割を満たしてくれるし、付加価値が出てくる気がしますけど、今後のルート決定を楽しみに待ちたいと思います。