「第二の東北道」東北中央道の“ブツ切り区間”ついに25年度つながる 秋田県内“ほぼ開通”へ 268km全通までどれくらい?
福島、山形、秋田3県を縦断する「東北中央道」の建設が進んでいます。2025年度は未開通部のうち1区間がつながる見込みです。
東北中央道「ブツ切り区間」まもなく開通?
福島、山形、秋田3県を縦断する「東北中央道」の建設が進んでいます。JR奥羽本線(山形新幹線)沿いの都市を結ぶとともに、東北道の代替路としての役割も期待されている286kmの高規格道路です。2025年度は未開通部のうち1区間がつながる見込みです。

2025年度に開通するのは、秋田県湯沢市内の「横堀道路」3.7km。秋田道の横手JCTから南下し、雄勝こまちICで途切れていた部分から、南側で開通済みの「院内道路」3.0kmまでがつながります。
東北中央道は国道13号のバイパスにあたります。院内道路はICなしで国道13号現道と接続していましたが、横堀道路の開通で新たに「下院内IC」(仮称)ができます。ここがつながると、秋田県内は山形県境部の「真室川雄勝道路」7.2kmを残すのみとなります。
国道13号現道の横堀道路に並行する区間は豪雪地帯で、冬季の事故が多発しているそうです。冬季の安全確保、医療施設のアクセス性向上のほか、高速道路の開通が早かった横手市周辺などと比べて遅れている企業進出を促進させる目的で事業が進められています。なお、開通後は無料で通行できます。
横堀道路が開通すると、東北中央道の未開通部は前出の真室川雄勝道路と、山形県金山町の「金山道路」3.5km、そこから新庄市に至る「新庄金山道路」5.8kmの3区間を残すのみとなります。
うち新庄金山道路は2025年度の開通予定でしたが、切土工事で想定以上の石が出て処理に時間がかかることから、2024年1月に開通時期が白紙となっています。他の2区間も含め、開通時期はまだ発表されていませんが、いずれも工事は着々と進み、具体的な構造物が現れてきています。
ちなみに、横堀道路の開通に先立ち、2024年夏には横手JCTから雄勝こまちICまでの既存区間は「湯沢横手道路」の案内表記が「東北中央道」に変更されるなどしており、1本の長大な自動車道としての統一感が強化されています。
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