東京の「ミニパナマ運河」、8月に一般公開 水位の変化を間近で見学
東京都江東区の小名木川にある扇橋閘門が夏休み期間中に一般公開されます。閘門とは、水位の異なる水路を水門で区切り、水位を人工的に上下させることで船が通れるようにした施設。公開日には水門の動きや区切られた水路の水位が変わっていく様子が間近で観察できます。
小名木川の扇橋閘門で
東京都建設局は2016年6月29日(水)、江東区内の小名木川に設けられた扇橋閘門(おうぎばしこうもん)を、夏休み期間中に一般公開すると発表しました。
「閘門」とは、水面の高さが違う運河や川を、船が通航できるようにした施設です。2か所の水門(前扉と後扉)に挟まれた「閘室」に船を入れ、閘室内の水位を人工的に上下させることで船が行き来できるようにします。太平洋とカリブ海をつなぐパナマ運河に閘門が設置されていることにちなみ、東京都では扇橋閘門のことを「ミニパナマ運河」とも表現しています。
扇橋閘門の一般公開日には、施設構内から閘門の扉が開閉する様子や、閘室内の水位が変わっていく様子などを間近で見ることができます。監視所内の操作室なども見学可能です。
公開日は、8月11日(木・祝)~14日(日)、20日(土)、21日(日)、27日(土)、28日(日)の8日間。時刻は午前9時30分から17時00分までです。各日の午前10時30分、13時30分、15時30分からは施設説明会も行われます。見学範囲への入場は自由。参加費や事前連絡も不要です(10人以上の場合は要連絡)。船から上陸して扇橋閘門が見学できるよう、小名木川右岸(北側)の扇橋閘門防災船着場も開放されます。
東京都によると、夏場など水辺に親しみやすい季節には、プレジャーボートなど多くの船舶が扇橋閘門を往来するとしています。
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