海自が巨大な「新型補給艦」導入へ 何隻建造する? いよいよ始まる“縁の下の力持ち”の世代交代

縁の下の力持ち的な存在。

最大で5隻の整備を想定か

 防衛装備庁は2025年4月、海上自衛隊が導入を予定している新型補給艦のライフサイクルコスト(総経費)を公表。2028年度から運用を開始し、最大で5隻の整備を想定していることを明らかにしました。

Large 20250510 01

拡大画像

海上自衛隊で最古参の補給艦「とわだ」。新型補給艦の導入に伴い、2028年度に除籍される見込み(画像:海上自衛隊)

 海上自衛隊は現在、行動中の護衛艦に燃料や弾薬などを補給する補給艦として、とわだ型3隻、ましゅう型2隻の計5隻を保有。すべて護衛艦隊の「第1海上補給隊」に集中配備しています。

 防衛省は、2024度予算に新型補給艦の建造費として830億円(1隻分)を計上しました。防衛装備庁は今回、2036年度までに最大5隻の取得を想定し、ライフサイクルコストは9772億円となることを明らかにしています。この金額には建造費や運用費、後方支援費、除籍費などが含まれています。

 新型補給艦の基準排水量は1万4500トンで、とわだ型の8100トン、ましゅう型の1万3500トンより大型化する見込み。世界中で行動するアメリカ海軍の補給艦艇よりは小さいものの、海自では最大級の補給艦となります。

 外観は、ましゅう型や、とわだ型と違って艦橋が船体前部に設けられ、アメリカ海軍が運用しているサプライ級高速戦闘支援艦に似たデザインになることが明らかになっています。定員は約100人で、「とわだ」の約140人から省人化が図られます。なお、1番艦が就役する2028年度に「とわだ」が除籍される予定です。

【画像】デカい!これが海自の「新型補給艦」完成イメージです

最新記事

コメント