広島の「ブツ切り高架」延伸工事ほぼ全線で着手へ 約20年間の凍結から一気に進展!? “詰まる出口”解消なるか

国土交通省 広島国道事務所は2025年5月23日、「西広島バイパス都心部延伸事業」において、元安川以東の高架橋工事前の準備工事に28日(水)夜から着手すると発表しました。延伸区間のほぼ全線で工事着手となります。

広島都心部の「絶対渋滞する高架出口」延伸へ

 国土交通省 広島国道事務所は2025年5月23日、「西広島バイパス都心部延伸事業」において、元安川以東の高架橋工事前の準備工事に28日(水)夜から着手すると発表しました。延伸区間のほぼ全線で工事着手となります。

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西広島バイパス庚午出口。慢性的に渋滞が生じている(画像:広島国道事務所)。

 西広島バイパスは広島都心部から廿日市市に至る19.4kmの国道2号バイパスです。一部は高架の自動車専用部が整備されており、広島都心部の高架1.9kmは2003年度に開通しています。

 そこから東への延伸事業は、市の財政難などを理由に凍結されていましたが、2024年度から再開。今年1月から元安川以西の1.0kmは準備工事が進められていました。今後は以東の区間についても、夜間の車線規制と中央分離帯の撤去などが行われます。

 延伸区間は天満川西岸の橋桁が途切れた箇所から東へ、京橋川西岸までの2.3kmです。3か所の出口、2か所の入口が新設。現在の高架の終端である舟入出口をはじめとした慢性的な渋滞の緩和や、遮音壁を備えた高架部への交通転換で騒音などの環境改善が期待されています。

 この区間は地上の6車線に、延伸の高架部2車線が加わり、合計8車線となる見込みです。

 工事に伴い、地上の交差点も大きく変わる箇所が明らかとなっています。

 たとえば、駅前通りが国道2号に対し斜めに交わる「国泰寺」交差点は、駅前通り南側から国道2号西行きに常時左折可能となっていますが、この左折レーンや交通島を撤去し、「歩道のたまり場」にします。この線形変更により、駅前通りから左折して高架の「国泰寺入口」(仮称)に入れるよう、地元の意見を踏まえて構造を変更したということです。

【やるぞ!】国道2号「広島都心部高架」延伸の概要(地図/写真)

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