「広島‐鳥取」直結トンネルが掘削再開! 中国道&米子道を斜めにつなぐ90kmの道路計画とは?

鳥取・広島の県境をトンネルでくぐります。

鳥取と広島にまたがる国道183号鍵掛峠道路

 国土交通省中国地方整備局三次河川国道事務所は2024年10月1日、建設を進める国道183号「鍵掛(かっかけ)峠道路」で見合わせていたトンネルの掘削工事を再開すると発表しました。

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鍵掛峠トンネルの水抜きボーリング施工状況(画像:三次河川国道事務所)。

 鍵掛峠道路は国道183号の広島・鳥取県境部区間における12.0kmのバイパス道路です。

 2025年度の開通を目指して工事が進められてきましたが、広島県側6.3kmは、施工中に法面の崩落や変状が頻発。これを受け追加の法面対策工が必要となり、3年程度の期間を要する見込みだと2023年10月に発表されていました。

 今回、動きがあったのは鳥取側5.7kmです。延長約3500mの鍵掛峠トンネルを南北両側から掘削していましたが、工事中の湧水により庄原市三坂浄水場の井戸の水位が低下したため、井戸を改修しました。また、湧水のあった北側の掘削面では水抜きボーリングを行い、被圧低下が確認できたため、半年ほどストップしていた掘削を10月から再開させています。

 この鳥取県側も2025年度の開通を目指していましたが、トンネル掘削の見合わせがあったため、新しい開通時期についてはトンネル工事の進み具合を踏まえて引き続き工程を精査するとしています。

 鍵掛峠道路は、鳥取県米子市エリアと広島県備北エリアを結び、米子道(江府IC)と中国道(三次IC)をショートカットする約90kmの地域高規格道路「江府三次道路」の一部を構成します。鳥取・広島の県境部は、JR伯備線の生山駅(鳥取県日南町)と芸備線の道後山駅(庄原市)をショートカットするようなルートになり、そのまま芸備線沿いに三次まで高規格道路を構成する計画です。

 江府三次道路は現在、鍵掛峠道路のほか、江府IC付近の江府道路(4km)が整備中。生山駅付近の生山道路(3km)、備後庄原駅付近の高(たか)道路(3km)は開通済みです。このほかは事業化されていませんが、将来全通すれば、米子市から広島市への最短ルートが形成されます。

【芸備線にド並行】鍵掛峠道路と「江府三次道路」(地図/写真)

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