岡山に「環状高速」!? 4車線の高架道路が建設中 山陽道と港を直結する大規模国道バイパスとは
岡山市の西側に、高架道路を造ります。
西長瀬~楢津間に高架道路
国土交通省中国地方整備局が2024年10月、今年度1回目の事業評価監視委員会を開催。この中で国道180号岡山西バイパスの進捗が報告されました。このバイパスは、どのような道路になるのでしょうか。
岡山西バイパスは、岡山市の南区古新田(国道2号岡山バイパス)を起点とし、北区楢津(国道180号現道)に至る延長5.6kmの道路です。岡山市街地の西側を走ります。地域高規格道路である岡山環状道路の西側区間を構成し、市中心部に流出入するクルマを分散させて渋滞を緩和させる目的があります。
道路は1979年3月に都市計画決定。地平の側道部と高架の専用部からなり、2010年度までに側道部5.6kmが全線開通、2020年度に専用部のうち北区の西長瀬~楢津間3.5kmが事業化、2023年度に同区間の工事が始まりました。
計画では、側道部に挟まれた広い中央分離帯の上に、専用部の4車線(片側2車線)の高架道路を造ります。設計速度は60km/h、全体事業費は約330億円です。
2024年度は道路設計、橋梁設計、橋梁下部工事などが進められています。進捗率は、同年度末見込みとして用地100%、工事2%、全体は5%です。
中国地方整備局によると、この高架道路(専用部)を整備することで混雑が緩和し、市南部の物流効率化や救急搬送時間の短縮などが期待できるとしています。
なお、岡山西バイパスを北上した先では、山陽道の吉備スマートICの改良が進んでいます。接続する総社・一宮バイパスとともに完成すると、利用時間や利用車種の制限が解消され、大型車も通れるようになります。工事は2025年度に完了予定です。南側の岡山環状南道路とともに一連の事業が完成すると、岡山港と山陽道を南北に直結する大動脈が誕生します。
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