「エンジンルームに猫!!」じつは春や夏も多発なぜ? 乗る前の「猫バンバン」逆効果な場合も
クルマのエンジンルームに猫が入り込むことがありますが、冬場だけでなく春や夏も気をつけなければならないのだとか。そもそもなぜ、クルマの中に猫が入り込んでくるのでしょうか。
クルマに猫が潜むと何が起こる?
あなたの町には飼い主のいない猫、すなわち野良猫や地域猫はいるでしょうか。気にしたことがないかもしれませんが、クルマを所有する人にとっては「気にしなければいけない存在」です。

その理由は、野良猫や地域猫がクルマのエンジンルームに入り込む恐れがあるからです。
そもそも、なぜ猫は、クルマに入り込もうとするのでしょうか。それは、猫にとって「暗い」「狭い」「静か」「暖かい」、この4拍子揃ったところは安心・安全な場所に思えるから。だからこそ、柔軟な体をよじってエンジンルームなどに入り込もうとするのです。また、猫はタイヤなどゴムも好きなので、タイヤにも乗ったり隠れたりします。
とはいえ、エンジンルームには高速回転するベルト類が備わっているため、猫が入り込んでいるタイミングでエンジンをかけると、猫はそのベルトに巻き込まれ死んでしまいます。
こうした悲惨な事故を防ぐため、2016年に日産自動車が始めたのが、「”猫バンバン”プロジェクト」です。これは、クルマに乗る前にボンネットをバンバン叩いて中に潜む猫に出ていってもらおう、という運動です。スタートから9年が経過し、いまではだいぶ認知度も上がっています。
ただ、“猫バンバン”は、どうしても冬場のイメージが強いため、春先や夏場は怠りがちです。しかし、春は出産した子猫を隠して子育てするために、夏は日陰を求めて、そして秋~冬は暖を取るために、猫たちはクルマに入り込みます。
また、避妊去勢手術をしていない猫は1年を通して(特に春と秋の発情期に)妊娠するので、通年で子育てのための一時的な場所としてクルマを選ぶと考えられます。
なので、春や夏でも“猫バンバン”は必須なのです。とはいえ、時にはボンネットを叩いただけでは出てこない猫もいます。ネットやSNSなどを見ると、クラクションを鳴らしたり、犬の鳴き声を聴かせたり、皆さん色々と試しているようですが、中には恐怖で固まってしまい「気配を消す」猫もいます。こうなると人間は猫がいないと判断してしまいがちです。
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