「エンジンルームに猫!!」じつは春や夏も多発なぜ? 乗る前の「猫バンバン」逆効果な場合も

クルマのエンジンルームに猫が入り込むことがありますが、冬場だけでなく春や夏も気をつけなければならないのだとか。そもそもなぜ、クルマの中に猫が入り込んでくるのでしょうか。

どうしたら猫の侵入を防げる?

 某自動車メーカーのディーラースタッフによると、大事なのは猫に「クルマは危険なものだ」という認識を植え付けることなのだとか。脅すわけではないですが「コラ! ダメだよ!」と大声を出したり、棒で軽く突っついたり……、虐待にならない方法で危険を知らせるのがポイントだそうです。

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猫はクルマの下やエンジンルームの中が好き? 写真はイメージ(画像:PIXTA)。

 なお、クルマによっては埃や異物の侵入を防ぐアンダーカバーが標準装備されているモデルもありますが、これは猫の侵入防止にはならないとのことでした。

 そこで、日々猫の生態を観察し、考察している筆者(深川にゃんみつ)が考える、猫の侵入を未然に防ぐ方法を以下に列記してみました。

1、トゲトゲシートを車の下に敷き詰める

2、猫よけ超音波発生装置を設置

3、猫用の忌避剤を撒く

4、ワイヤーネットで囲む

「1」はすぐにできそうな対策でしょう。たまに使用中のお宅を見かけることもあります。

「2」の超音波発生装置も、たまに設置してあることがあります。筆者が所属する保護猫団体は、地域の方から猫の保護依頼を受けると、まず現地調査に向かいます。すると、近隣に、こうした猫侵入対策を施している家を見かけることがあります。これによって「ココは猫嫌いのお宅なのだな」「猫がよく来る場所なのだな」という判断材料になりますが、もしかすると猫の悲劇を回避するために設置しているお宅かもしれません。

「3」の忌避剤は、猫に害がないものを使ってもらいたいです。おすすめは、個包装になっていて置くタイプの物や、猫が口にしても害の無いジェルタイプの物です。

「4」のワイヤーネットは、猫を飼っているご家庭では脱走対策によく使われたりします。同様のものを、クルマの周りに立てて物理的に侵入できないようにします。ただ、ネットの支柱が倒れることも考えなくてはならないため、クルマに傷がつかないよう緩衝材を施すことを忘れずに。

 いかがでしょうか。いくつか併用するのも効果的ですね。これから楽しいドライブに出かけようとした矢先に悲劇が……。そういったことを避けるために、人間と猫の両方が幸せに共存できるように、常日頃から“猫バンバン”と猫の侵入対策、これを心掛けていきましょう。そして、地域猫を優しく気にしてあげて下さい。

【うわ…】これが「猫が入り込んだ後のエンジンルーム」です(写真)

Writer:

猫の魅力や個性を大切にし、猫との日々から見える豊かな世界を伝える。すべての猫が幸せに生きられる未来を願い、その思いを形にして発信します。

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