文科省・国交省協力の古都ツアーとは? 京都の観光が抱える課題

文科省・国交省の協力で、「文化庁文化芸術振興費補助金」を受けた「親子で行く修学旅行」というツアーが実施されています。ただ、単に安くはしておらず、それにより「高い満足度」「多いリピーター」を実現しているそうです。また「京都」といえば日本の代表的な観光地ですが、課題も存在。このツアーが、その克服に役立つかもしれません。

『真田丸』関連も 「特別授業」の「特別」な内容とは?

 この「親子で行く修学旅行」のうち、京都のものは「戦国編」と「幕末編」の2プランに別れており、そこで体験できる「特別授業」の一例は次のようなものです。

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キヤノンの技術で見分けるのが難しいほど精巧に複製されたという建仁寺の「風神雷神図」(2016年6月、恵 知仁撮影)。

 1202(建仁2)年に将軍・源 頼家が寺域を寄進し建立された京都最古の禅寺で、戦国時代に毛利氏の外交僧として織田信長、豊臣秀吉との調停に尽力した安国寺恵瓊(あんこくじえけい)ゆかりの建仁寺(京都市東山区)では、「朝の特別貸切公開」として安国寺恵瓊にまつわる話を僧侶から聞けるほか、俵屋宗達による国宝「風神雷神図」(レプリカ)や、建仁寺の創建800年を記念して製作された「双龍図」など寺内の案内が行われます。

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「小倉百人一首殿堂 時雨殿」で、解説と迫力ある実演付きで体験できる「競技かるた」(2016年6月、恵 知仁撮影)。

 藤原定家が『百人一首』を編さんしたとされる小倉山の麓、嵐山にある「小倉百人一首殿堂 時雨殿」(京都市左京区)では、「競技かるた」を体験。近年、マンガ『ちはやふる』の影響などで「競技かるた」に対する関心が大きくなっているそうですが、一般的な「かるた」とはルールも内容も大きく異なるそれを、解説、実演つきで体験可能です。

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幕末に「新撰組」が境内で訓練などを行った壬生寺。境内には隊士の墓などがある(2016年6月、恵 知仁撮影)。

 江戸時代末期に反幕府勢力を取り締まる活動などをした「新撰組」にゆかりの深い寺院壬生寺(京都市中京区)では、その「新撰組」にまつわる「壬生塚」や、京都にいまなお伝わる風習「地蔵盆」などについて、僧侶より説明を受けることができます。

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歩き方や「なぜへりを踏んではいけないのか」といった、畳の部屋での作法を学べる高台寺での「特別授業」(2016年6月、恵 知仁撮影)。

 豊臣秀吉の正室である北政所(高台院)が秀吉の冥福を祈るため建立し、「新撰組」から分派した伊東甲子太郎(かしたろう)ら「御陵衛士」が屯所を置いた高台寺(京都市東山区)では、そうした歴史を現地ガイドから聞くことができるほか、通常非公開の「月真院」見学、近年ではそうした部屋が減り知っている人が少なくなったという「ふすまの開け方」「歩き方」といった畳の部屋での作法を学べます。

 京都での「特別授業」はこれら以外に、戦国大名真田氏ゆかりの伝統工芸「真田紐」や、豊臣氏(羽柴宗家)が滅ぶ「大坂の陣」のきっかけになった方広寺(京都市東山区)といった、2016年のNHK大河ドラマ『真田丸』に縁の深いものや、平等院(京都府宇治市)や二条城(京都市中京区)など「世界遺産」に関しても行われ、どれも僧侶など現地の人々から親子で直接見て、聞いて、学べる内容になっているのが特徴です。

 また奈良の「特別授業」では、春日大社(奈良市)での仮御殿特別参拝や釣り燈籠への点灯体験、法隆寺(奈良県斑鳩町)の「七不思議」紹介などが行われます。

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