日本着いたぞ――! 新・豪華客船「飛鳥III」ドイツから約2か月かけて到着 7月デビューへ
日本郵船グループがドイツの造船所へ発注したLNG燃料クルーズ船「飛鳥III」が、ついに日本へやってきました。7月のデビューに向け最終の調整が行われます。
ドイツからはるばる回航「飛鳥III」横浜へ
日本郵船グループの郵船クルーズが新たに投入するLNG燃料クルーズ船「飛鳥III」(5万2265総トン)が2025年6月2日午前9時、ドイツから母港となる横浜港の大さん橋に到着しました。

同社の西島裕司副社長は「感無量。今までの思いの蓄積があって、まぶしくて見えない」とコメント。「横浜開港記念日という1番良い日にやってきた」と嬉しそうに語っていました。
大さん橋には34年ぶりとなる郵船の新造クルーズ船を一目見ようと多くの市民が詰めかけました。ベイブリッジをくぐり、ゆっくりと大さん橋へ向かう「飛鳥III」を歓迎するため、消防艇「よこはま」による放水が実施されたほか、接岸時には横浜市立港中学校吹奏楽部による演奏も行われています。
横浜市港湾局の新保康裕局長は「横浜にとって『飛鳥』は特別な存在。これまで『飛鳥II』1隻だったのがさらに増えた。これから『飛鳥II』『飛鳥III』の2隻を大さん橋で見られる機会が増えることは、市民にとっても非常に嬉しい光景なんじゃないかと思っている」と話していました。
ドイツの造船所マイヤー・ベルフトで建造が進められていた「飛鳥III」は、2025年4月10日に引き渡され、喜望峰経由で日本へ回航が行われました。航海中はフェニックス・ライゼンの「アマデア」(旧・飛鳥)や、これから郵船クルーズで共に運用することになる「飛鳥II」とのランデブーも行っています。
5月23日にはシンガポールへ寄港し、定員近くの470人ものクルーが乗り込みました。さらに航海を続け6月2日に横浜港へ到着しました。
今後は船内に展示するアート作品の積み込みや、習熟のためのショートクルーズを行ったうえで、7月20日に就航します。6月中は大さん橋に係留されるとのことで、ピカピカの新造船の姿を間近から見ることができます。
コメント