中国、南シナ海に新型飛行艇投入か 緊張続く沖縄周辺も活動範囲に
日本の飛行艇によく似ている中国の新型飛行艇 コピーの可能性は?
AG-600は日本の国産飛行艇、新明和工業US-2と輸出市場において競合する可能性もあります。AG-600は4基のターボプロップエンジンを動力とし、最大離陸重量は53.5トン。US-2が47.7トンですからひとまわり重く、実用化後は世界最大の現用飛行艇になる見込みですが、両機はほぼ同規模で、用途も同じ好敵手とみてよいでしょう。
また、AG-600とUS-2の飛行性能を比べてみると、最大速度560km/h、航続距離4500kmはまったく同じであり、驚くほど似通っていることが分かります。ただし、搭載量は消防飛行艇として使用した場合、AG-600が12トンの消防用水を取水可能なのに対して、US-2が15トンと機体の規模を逆転。かつて、川西航空機と呼ばれていたころには大日本帝国海軍の二式飛行艇などを手がけ、戦後は50年にわたり海上自衛隊の飛行艇を製造し続けてきた老舗、新明和工業に“一日の長”があることがわかります。
飛行艇にとって最も重要な性能のひとつ、「耐波性能」はどうでしょう。AG-600の胴体は新明和独自の技術である「溝型波消し装置」と同等のものを備えており、明らかにUS-2を意識して設計されています。そのため両機は見た目まで似通っています。
「溝型波消し装置」自体は1950年代に開発された既存技術なので、「違法コピー」とはいえません。同じような技術水準で同じような用途の機体を設計すると、必然的に似たような機体になってしまうのはよくあることであり、新明和の溝型波消し装置の有効性がそれだけ高く評価されたと見なすべきでしょう。
これ新明和のUS1で開発された波消し装置の完全なパクリでしょう。この技術が米に輸出され開発者の菊原博士が米訪問の時米軍の技術者から中国がパクリを作てっると知らされたと回顧録で述べてます。
これはたしか日本の航空雑誌で紹介されてたはずです。
しかし、中国は本格的な飛行艇を作ってないでしょう。97式大艇からの長い歴史のある日本の飛行艇メーカーにケンカを売るのは良いが、PS-1以来何十年もの洋上離着水の経験のある日本の飛行艇乗りに対抗出来るとは思えないし、まして飛行艇に出来ること出来ないことを知っている飛行艇設計者とは勝負にもなるまい。