進水せずハデに横転した「北朝鮮の新型艦」復旧され立ち上がる 金総書記「党の総会までに修理せよ」直々に指示 間に合うの?

復旧されこれから修理を行う予定。

進水で横転した状態からは戻す

 北朝鮮の国営メディア「朝鮮中央通信(KCNA)」は、2025年6月6日、新型駆逐艦が進水式で横転した事故について、艦の復旧が完了したと報じました。

Large 20250611 01

拡大画像

ミサイル発射実験を行う駆逐艦「崔賢(チェ・ヒョン)」。事故艦は同艦の姉妹艦と予想される(画像:朝鮮中央通信)

 同メディアによると、現地の復旧推進チームが6月5日午後までに艦を安全に直立させ、ふ頭に係留したとのことです。

 この駆逐艦は、5月21日の進水式で艦首が滑らず、振り子のように傾いて横転したとみられています。4月26日に進水した駆逐艦「崔賢(チェ・ヒョン)」の姉妹艦にあたり、現時点で確認されている中では、北朝鮮海軍で最大級の艦艇とされています。

 衛星写真からも、清津造船所で同艦が直立した状態が確認されており、横転状態からの復旧が事実であると見られています。

 なお、進水式の事故当時には金正恩(キム・ジョンウン)総書記も出席しており、6月下旬に予定される朝鮮労働党の重要会議である中央委員会総会までの復旧完了を指示したとされます。

 今後、艦の本格的な修理が必要となりますが、清津造船所には修理を行えるドックがないようで、KCNAは「羅津船舶修理工場の乾ドックで行われる予定で作業期間は7~10日間を見込んでいる」と報じています。

 ちなみに、6月8日時点で衛星写真により既にドック入りしたことは確認されているため、金総書記の指定した6月下旬には間に合う可能性は高いようです。

【こっちは既に、各種テスト中!】 新型駆逐艦「崔賢(チェ・ヒョン)」(写真)

最新記事

コメント