衛星写真で「転んだ」のが丸見え!? 北朝鮮最新鋭艦 進水式で事故を起こす 金正恩総書記は大激怒

4月に進水した駆逐艦の姉妹艦か?

政府幹部にまで処分が及ぶ可能性も?

 北朝鮮の国営めである朝鮮中央通信(KCNA)は2025年5月22日、東部の清津で前日に開かれた新型軍艦の進水式で重大な事故が発生したと報じました。

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ミサイル実験を行う多目的駆逐艦「崔賢」。今回の事故を起こしたのはこの艦の姉妹艦とみられている(画像:朝鮮中央通信)

 同進水式には金正恩(キム・ジョンウン)総書記も出席しており、今回の事故を、犯罪行為であるとし容認できないと非難したそうです。さらに、国家の尊威と自尊心を一瞬にして失墜させたとして、今回の事故の主因とみられる党中央委員会軍需工業部や国家科学院力学研究所の幹部に関して、「来月に招集される党中央委員会総会で取り扱わざるを得ないと」と厳しく警告したと報じています。

 また、KCNAは今回の事故を経験不足の指揮官と不注意な運用により、「台車の平行移動が保証されず、船尾の進水そりが最初に外れ、船は転覆した」としています。進水式が失敗した様子は衛星写真でも撮影されており、KCNAの発表以前にも韓国で事故が起きた可能性があることが指摘されていました。

 今回の進水式で事故を起こした艦は、4月26日に進水式が行われた駆逐艦「崔賢(チェ・ヒョン)」の姉妹艦と予想されています。同艦は、4月30日に早くもミサイル発射実験を行っており、世界中にその攻撃力をアピールしていました。

 なお、金総書記直々に早急な修理の指示が出ており、6月の総会までに完了するように求めているようです。

こっちは無事! 先に進水式を行った姉妹艦とされる「崔賢」(写真)

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