放水時の安定がスゴい!? 消防艇「まいしま」が就役 最新推進機能を搭載 浅瀬でもスイスイ動く

三菱重工は2025年6月16日、自社が設計・製造したウォータ-ジェット推進装置付きの最新鋭消防艇「まいしま」が就役したと発表しました。

浅瀬でもスイスイ! 安定性がウリ

 三菱重工業は2025年6月16日、自社が設計・製造したウォータ-ジェット推進装置付きの最新鋭消防艇「まいしま」が大阪市消防局管内で就役し、披露式典が開催されたと発表しました。

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最新鋭消防艇「まいしま」が大阪市消防局管内で就役(画像:三菱重工業/ツネイシクラフト&ファシリティーズ)。

 同社のウォータージェット推進装置は、独自開発の特殊な軸流型「ハイドロモデル」を採用しており、小型・軽量でありながら高い推進効率と加速性能を実現し、優れた操船性能を発揮します。

 また、装置全体にステンレス鋼を使用することで、高い耐食性と耐久性を有します。さらに、船底に突起物がない構造により、浅い水域でも航行可能で、前進・後進といった操船操作も迅速に行うことができます。

 消防艇には、海上での高い機動性に加え、消火放水時における精密な操船や、浅瀬での行動能力が求められます。こうしたニーズに対応する上で、同社の推進装置は消防艇に最適な選択肢であるとしています。

 さらに本艇には、新装備として、航海計器から取得した情報を基に船の位置や方位を自動的に保持し、消火放水による反動にも対応する「船位保持機能」を搭載。また、船と岸壁の距離をセンサーでリアルタイムに測定し、表示・音声で通知する「岸壁距離監視機能」も備えています。

 これらの最新の操船支援機能により、船員の海上業務における負担軽減が期待されます。

【各種新装置】これが、船を制御する最新装備です(画像)

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