新東名「鬼の最難関区間」に架かる橋、もうすぐ完成? 開通遅れの原因“ぐちゃぐちゃな地質”克服なるか
神奈川・静岡県境付近で新東名高速の未開通区間(新秦野~新御殿場)の建設が進んでいます。そのなかでも「最難関の区間」に、巨大な橋が出来上がりつつあります。
「地質がヤバイ渓谷」をまたぐ橋が完成間近?
神奈川・静岡県境付近で新東名高速の未開通区間(新秦野~新御殿場)の建設が進んでいます。2027年度の開通が予定されていますが、当初の予定から大幅に遅れた原因とされる区間の進捗がわかりました。

未開通区間は東名高速より山側を通り、丹沢山系の急峻な地形を31の橋、14のトンネルで貫きます。そのうち、工事関係者が「最難関」と口を揃えるのが、新秦野ICと山北スマートICのあいだに位置する「高松トンネル」(約2850m)とその前後です。
周辺は伊豆半島と丹沢の地質の境目で、断層破砕帯が広がっており「地質がぐちゃぐちゃ」(松田事業PR館スタッフ)だといいます。昭和の東名高速の建設時には極力避けた地形を“正面突破”せざるを得ず、トンネル内では掘削面の崩落や湧水が相次いで発生。ここが直接的な開通遅れの要因となっています。
トンネルだけでなく、その東側に取り付く「中津川橋」(仮称、神奈川県松田町)も、断層破砕帯の発覚により大きな構造変更を強いられた構造物ですが、こちらは着実に完成へと近づいているようです。
2025年6月にNEXCO中日本が公式X(新東名建設)で公開した中津川橋の写真を見ると、中津川の深い谷をまたぐ2本の橋が姿を現しています。うち1本(上り線側)はすでに橋桁がつながり、主塔から斜めにケーブルを張って橋桁を吊る「エクストラドーズド橋」がすでにほぼ完成しているようです。もう1本の橋も、橋桁部分を1ブロックずつ張り出しながら架設しているといいます。
この橋の大きな特徴の一つが、橋桁の側面部分の「バタフライウェブ」です。横から見ると蝶の形に見えるコンクリートの板を1枚1枚、側面にはめ込んで橋桁を構築しており、板のつなぎ目に大きな穴が連続してできます。この構造は、橋桁の軽量化やコスト削減が図れるうえ、点検・管理が容易になるため、採用が増えている形式です。
なお、最も建設が難航している高松トンネルについては、2025年5月末時点において「上り線は約1980m、下り線は約1890mの掘削が完了」しているとのこと。2024年10月末時点では、それぞれ1770m、1600mでした。ここは、着実な進捗を図るべく、2024年に反対側からの掘進も開始しています。
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