国道にも存在する格差、その「待遇」はどれくらい違う?

全国を縦横に走る数多くの国道ですが、そのなかにも“ランク”があることをご存じでしょうか。国道の“ランクアップ”を求めて、自治体などが運動を展開している事例もあるようです。

かつての「一級」「二級」が源流に

 国道1号から507号まで日本には多くの国道がありますが、国道にも“ランク”があることはあまり知られていないかもしれません。

 現行道路法で一般国道はひとくくりにされていますが、1952(昭和27)年に法改正された際に「一級国道」と「二級国道」が区別され、一級国道に1桁もしくは2桁の番号が、二級国道には3桁の番号が付与されました。

 その後1964(昭和39)年の改正でこの区別は消滅しますが、1952(昭和27)年からこの時期までに付与された番号は原則、現在も使用されています。

 一級国道と二級国道の区別はなくなりましたが、当時の建設省(現、国土交通省)は新たに「直轄国道」と「補助国道」という区別を設定。一級国道などを引き継いだ直轄国道における国の負担割合は、新設と改築が3分の2、維持と修繕が100%なのに対し、補助国道では新設と改築が2分の1、修繕が2分の1以内、維持が0%と大きな開きがあります。

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岩手県宮古市では国道106号を国道46号に編入してもらうことを目指す運動を展開(写真出典:宮古市)。

 こうした“待遇差”があることから、岩手県宮古市では自治体と地元団体が連携し同市から秋田市までを「全線国道46号にする」運動を展開。宮古市と盛岡市を結ぶ国道106号(補助国道)が、盛岡と秋田を結ぶ46号(直轄国道)に編入されれば、修繕回数が増えて走りやすくなり、観光客増などの効果が見込めるためだそうです。

 国土交通省 東北地方整備局によると、宮古市のように補助国道の直轄国道編入を目指す運動は珍しいそう。ただし都道府県や市町村が補助国道の一部区間について、直轄国道への“昇格”を訴えるケースはあるといいます。

【了】

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コメント

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3件のコメント

  1. 例えば同じ直轄国道でも埼玉県内の4号現道は綺麗に修繕・維持されていて路面が高速並みに真っ平なのに対して、
    新四号国道は路面が凸凹。。。
    この違いは何なのだろうか

    • 新四号も直轄だがダンプカーがよく通り、しかも飛ばす車が多いから。
      あと宇都宮国道事務所管轄というのもあるかもしれない

  2. 名古屋津島バイパスが津島市内で県道津島南濃線と共に国道に上がる可能性はありますか?