「今年は動かなくてごめんね」 船の上の「ビアガーデン」開幕! 東京の新たな”夏の風物詩“なるか
東海汽船が東京・竹芝桟橋で”停泊型“の船上ビアガーデン「さるBEER(さるビア)」の営業をスタートしました。そのフライヤーには、「今年は動かなくてごめんね」の文字が。毎年恒例だった“夏の風物詩”が形を変えました。
“遊覧”しないのは寂しいけれど…
東海汽船は2024年まで、「さるびあ丸」に乗ってお酒やフードを楽しみながら東京港周辺を遊覧する「東京湾納涼船」を運航していました。この納涼船は、戦前から90年以上にもわたり“夏の風物詩”として親しまれてきたといいますが、今回の「さるBEER」は遊覧航行を行わず、竹芝桟橋に停泊した状態で営業されます。
従来、納涼船は伊豆諸島での定期運航の合間を縫う、タイトなスケジュールのなか運航されていました。東海汽船は2025年4月、国土交通省から船員法に基づく「是正命令」並びに海上運送法に基づく「輸送の安全確保に関する命令」を受けており、いわば船を“休ませる”ために、イベント形態を遊覧船から停泊型のビアガーデンへ変更したのです。
初の試みとなる「さるBEER」。船は動かなくても、船上の賑わいは従来とそう変わらない印象で、長い間親しまれてきた“夏の風物詩”は形態が変わっても健在といえそうです。
なお、「さるBEER」の入場者には、東京~大島・利島・新島・式根島・神津島間の大型客船の往復50%割引券(2等限定)がプレゼントされます。利用可能期間は10月1日から2026年1月31日まで。一部利用できない期間もありますが、「さるBEER」をきっかけに、本来の定期航路の乗船へつなげたい構えです。
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