前代未聞! 東京の離島に「45分だけ滞在できる」弾丸きっぷが発売 ターゲット層は? 実際に使ってみた
東海汽船は2025年7月から、「夜行日帰り限定 潮風きっぷ」を販売しています。このきっぷは現地での滞在時間が45分しかありません。どのような経緯で発売されたのでしょうか。
途中で「秘境の島」の景色も楽しめる
実際に「ミステリーきっぷ」を使うべく、出発の前日に電話で予約したところ、幸いにも空席があったため利用することができました。「潮風きっぷ」は各日上限20人限定となるため、利用日を決めたら早めに予約するのが良いでしょう。

出発当日に竹芝桟橋の窓口で予約番号を伝えて発券してもらい、いよいよ黄色い船体が特徴の「橘丸」に乗り込みます。22時30分、「橘丸」は竹芝桟橋を出港。船のデッキからはレインボーブリッジや羽田空港、川崎の工業地帯の夜景を見ることができ、目的地に到着する前から既に「非日常感」を感じることができました。
「橘丸」には5階に外部デッキがあり、そこにベンチやテーブルも設置されています。きっぷの名前通り「潮風」を存分に感じることができる場所となっています。
「潮風きっぷ」で利用できる客室は、いわゆる雑魚寝タイプの「2等和室」限定です。横になって眠ることはできますが、枕の部分のみがパーテーションで仕切られており、コンセントも全席にあるわけではありません。船内では、毛布を1枚100円で借りることができるので、複数枚を借りて敷布団としても使うのがおススメです。
出港から1時間ほどで消灯となった後、翌朝5時に三宅島の三池港に入港しました。夏なので既に夜が明けており、外部デッキに出たところ、火山島の雄大な景色が広がっていました。次の寄港である御蔵島は、イルカウォッチングで有名な「秘境」の島。下船こそできないものの、高く切り立った崖や、手付かずの自然が残る緑豊かな風景を間近で見ることができました。
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