前代未聞! 東京の離島に「45分だけ滞在できる」弾丸きっぷが発売 ターゲット層は? 実際に使ってみた

東海汽船は2025年7月から、「夜行日帰り限定 潮風きっぷ」を販売しています。このきっぷは現地での滞在時間が45分しかありません。どのような経緯で発売されたのでしょうか。

ほぼ「船に乗るだけ」でも味わえる非日常感

 御蔵島を出港後、遠くに見えていた八丈島と八丈小島の島影がだんだん近づいていきます。途中でトビウオの群れを見ることができ、外部デッキには海鳥を撮影するための立派なカメラを構えた乗客も見受けられました。

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八丈島の底土港周辺。南国の雰囲気が漂う(画像:乗りものニュース編集部撮影)

 雄大にそびえる八丈富士がはっきり見えるようになり、8時55分に八丈島の底土港に到着。ここでは必ず荷物を持って下船する必要があります。「橘丸」が折り返し東京行きとして出港する9時40分まで、約45分間だけ「現地滞在」が可能ですが、45分丸々現地に滞在できるわけではない上に、下船に時間を要した場合、滞在時間は更に短くなります。

 今回は港から離れた場所には行けないため、港の隣にある、八丈島では数少ない砂浜の海水浴場である底土海水浴場に行くことにしました。ここでしばらく海を眺めた後、再び「橘丸」に戻ります。超短時間の滞在でしたが、本土と異なる南国の雰囲気を感じることができました。出港時の見送りの風景も船旅ならではと言えます。

 橘丸は再び御蔵島と三宅島に寄港して多数の乗客を乗せた後、東京へ向かいます。途中、神津島、式根島、新島、利島、大島の沖合を航行し、これらの島影を見ることができました。各島に寄港していく「さるびあ丸」とは違う景色を楽しむことができます。

 東京湾に入る頃には夕方になり、まさに「サンセットクルーズ」といった感じに。船上から東京湾を行き交う多くの船を見るのも楽しい体験です。竹芝桟橋には、日没後の19時40分に接岸し、ほぼ「乗りっぱなし」の船旅が終わりました。

 ちなみに、東京~八丈島は空路で55分、客船は10時間20分を要します。所要時間には大きな差がありますが、船上からの景色など、船旅だけの魅力も存在します。「潮風きっぷ」は、ややマニア向けですが、船旅の魅力を “駆け足”で感じることができるきっぷと言えるでしょう。

【画像】これが東京~八丈島航路の船内です(ゴロンと横になれる!)

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