羽田空港から「真っ白なナゾの大型旅客機」飛ぶ→実は元JAL…しかも“メモリアル機”! どんな経緯が?
羽田空港から1機の真っ白な旅客機が離陸しました。この機体、実はJALにとってメモリアル機でもあります。どんな機体だったのでしょうか。
正体はJALの777-300ER初号機
2025年8月5日(4日深夜)、羽田空港から1機の真っ白な旅客機が離陸しました。この機体、実はJAL(日本航空)にとってメモリアル機でもあったのです。どんな機体だったのでしょうか。

この機体は約21年間にわたり、JALで機体番号「JA731J」として活躍してきた機体です。そして、JALの「ボーイング777-300ER」の初号機でもあります。同社は長らく777-300ERを長距離国際線の主力機として使用してきましたが、新機材のエアバスA350-1000の導入に伴って数を減らしています。
8月5日に羽田を飛び立ったのは「JA731J」のJAL退役にともなうフェリーフライト(回送運航)のためでした。この機は、2024年8月に運航を終えた「JA734J」に続く2機目の退役機で、これで全13機が導入されたJALの777-300ERは残り11機となりました。
入社時から同機に携わり、機体の売却を担当した大家彰悟さん(調達本部航空機材・整備調達部 整備グループ アシスタントマネジャー)は「最初に整備のイロハを現業で学ぶ時に触った機体で、社会人歴をずっとJA731Jと歩んできた。最後に見送りの業務に当たれたことは誇らしく思う」と話します。
そして「JA731J」は売却先のアメリカ籍を示す「N3243F」へと機番が変更され、JALのロゴや、尾翼の「鶴丸」マークも落とされた状態で飛び立ちました。同機はボーイングの飛行試験2号機だったこともあり、再び米国籍の機体に戻ったともいえます。
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