波紋広がる航空大学校「筆記試験ナシの女子枠」どうするの? 航空局「概算要求」に書かれたヒント…実現なら”従来入試枠”減も

まあ確かに「人材確保」は重要ですが…。

学力試験ありの定員は「減少」

 国土交通省航空局が2025年8月、2026年度の「予算概算要求概要」を公開しました。ここには空港整備事業や航空路整備事業にならび、「操縦士・整備士の養成・確保対策」についても触れられています。この一環として資料で公開されているのが、国立のパイロット養成機関である「航空大学校」における「女性枠」の設定です。

Large 20250828 01
航空大学校(乗りものニュース編集部撮影)

「予算概算要求概要」では参考資料「航空整備士・操縦士の人材確保・活用に関する検討会」の「最終とりまとめ」において、「女性パイロット等の拡大」とあり、「航大の女性比率向上(女性枠等)・国家資格の見直し等の対策をとりまとめ(令和7年2月)」と記載されています。

 同省は令和7年2月、「操縦士・航空整備士の女性活躍推進WG」とりまとめを公表、上記の「とりまとめ」はこのことと見られます。なお、このとき「導入にあたっては透明性・公平性に十分に配慮し、操縦士としての資質のある者を選定するよう、試験方法には工夫が必要」としながらも、定員20名の女子枠が新設され、パイロットの資質には不可欠な理数系の学力と英語力を査定する筆記試験を免除する方針を公開しており、パイロットなどから疑問の声が挙がっていました。

 なお「操縦士・航空整備士の女性活躍推進WG」によると、「女子枠」などの設置にともなって、学力審査をともなうこれまでの選抜方法で募集される定員は、108人から78人に減ります。

【画像】これが「航大の女子枠」試験内容イメージです

最新記事

コメント