海保「仏製ジェット機」増やします! 対中国・台湾の監視強化が目的「尖閣諸島を守るぞ」

2025年8月26日、海上保安庁が公表した来年度(令和8年度)予算の概算要求のなかで、新たに中型ジェット機1機の調達を目指していることが明らかになりました。

東シナ海などで強力な監視体制を形成する「ファルコン2000」

 2025年8月26日、海上保安庁が公表した来年度(令和8年度)予算の概算要求のなかで、新たに中型ジェット機1機の調達を目指していることが明らかになりました。

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北九州航空基地に配備されているファルコン2000「わかたか2号」(画像:海上保安庁)

 海上保安庁には2025年時点で、中型ジェット機としてフランス・ダッソー社の「ファルコン2000」が6機あります。配備先は第七管区海上保安部の北九州航空基地と第十一管区海上保安本部の那覇航空基地で、前者は「わかたか」1~3号として、後者は「ちゅらたか」1~3号という名で、それぞれ運用されています。

 これら6機のファルコン2000は、主に東シナ海における中国への警戒強化を見据えて配備されたもの。沖縄県の尖閣諸島周辺での領海侵入など、同国による活動が年々活発化するなか、北九州と那覇の2か所から、各3機体制で監視の目を強めています。

 海上保安庁のファルコン2000の基本スペックは、全長20.23m×全幅21.38m×全高7.18m。自重は1万1677kgで、最高速力は494ノット(約915km/h)となっています。

 この新しい中型ジェット機に関して、来年度予算への要求額は書類上で0円となっています。一方、就役時期は令和11年度(2029年度)と想定されており、計画は今後さらに具体化されていく見通しです。

 海上保安庁の来年度予算要求の総額は、対前年度比1.14倍の3177億円。このうち物件費は1979億円で、対前年度比では1.22倍となっています。

【沖縄でも活躍】これが那覇航空基地のファルコン「ちゅらたか」です(写真で見る)

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