「顔パスで新幹線、体験して」 JR東日本が新型改札機2タイプをお試し設置 今後の展開は?
JR東日本が「ウォークスルー改札」の実現に向けて、上越新幹線の駅で顔認証改札機の実証実験を始めます。
上越新幹線で実証実験
JR東日本新潟支社は2025年9月18日、「ウォークスルー改札」の実現に向けて、11月から上越新幹線の駅で顔認証改札機の実証実験を行うと発表しました。

同社は、ICカードやきっぷを読み取らせることなく、そのまま通過できる「ウォークスルー改札」の開発を進めています。その取り組みとして、11月から2026年3月にかけて、上越新幹線の新潟駅と長岡駅に顔認証技術を用いた改札機を設置し実証実験を行う計画です。
改札機は、JR東日本メカトロニクスとNEC、パナソニックコネクトが別々のコンセプトで開発。NEC製を新潟駅に、パナソニックコネクト製を長岡駅に設置します。
実証実験は、新潟~長岡間の新幹線定期券(Suica FREX、Suica FREXパル)の利用者を対象にモニターを募ります。モニターは顔写真を登録して、新潟駅と長岡駅では顔認証改札機を通ります。なお、両駅の間にある燕三条駅は対象外です。
JR東日本はこの実証実験を通じて、改札機能の有用性を確認するとともに、今後、「大人の休日倶楽部」などの会員や、新幹線eチケットの利用者を対象とした実証実験も検討していきます。
同社は、「『改札はタッチする当たり前を超える』ウォークスルー改札が体験できるため、ぜひモニターにご応募ください」としています。
また、ウォークスルー改札については、顔認証以外の方式も検討しており、2027年春頃には在来線で、顔認証以外の技術を活用した実証実験を展開。そして今後10年以内にウォークスルー改札の実現を目指す方針です。
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