トヨタ、燃料電池バスを2017年発売 都営バスで来春導入へ 災害時は電源にも
燃料電池バス「トヨタFCバス」が、2017年初めに発売。都営バスでは同年3月から運行される予定です。トヨタは2020年東京オリンピック・パラリンピックに向け、東京都を中心に100台以上の導入を目指します。
災害時は移動式の非常用電源に
トヨタは2016年10月21日(金)、燃料電池バス「トヨタFCバス」を2017年初めより販売すると発表しました。まず東京都に2台が導入され、2017年3月ごろから路線バスとして使われる予定です。
「トヨタFCバス」は、日野自動車と共同で進めてきたFCバス開発の経験を踏まえ、トヨタが開発しました。燃料電池自動車(FCV)「MIRAI」向けのシステムを採用。内燃機関に比べて高いエネルギー効率と、走行時に二酸化炭素や環境負荷物質を排出しない優れた環境性能を実現し、また、災害などの停電時には、移動式の非常用電源として活用することも可能だそうです。
すでに愛知県豊田市内を走る路線バス「とよたおいでんバス」に1台提供され、営業運転に就いているほか、都営バスでも2015年7月に実証実験が行われました。今回導入されるバスは、国土交通省が自動車運送事業者などに対して、電気自動車や燃料電池自動車のバス、タクシーなどの導入を支援する「地域交通グリーン化事業」の対象です。
トヨタは、2018年からFCバスのさらなる導入拡大を目指すとともに、2020年の東京オリンピック・パラリンピックに向け、東京都を中心に100台以上のFCバス導入を予定。「東京オリンピック・パラリンピックでの活用を通じて、『水素社会』の実現に貢献する」としています。
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