東京メトロ、スタートアップと「未来の東京」創造へ ベンチャーを生かせるのは大企業

東京メトロが経営資源を提供し、スタートアップ企業とコラボレーションする取り組みが始まりました。目的は「東京の発展に寄与する新たな価値をともに創造」すること。新しい「東京」が、ここから生まれてくる可能性があります。また今後、「街の発展」を考えるにあたって、こうした取り組みは注目すべき要素になるかもしれません。

相性が良い東京メトロとスタートアップ

 東京メトロとともに今回の「東京メトロ アクセラレーター2016」を実施する、国内最大のスタートアップコミュニティを持つCreww株式会社の伊地知 天 Founder & CEOは、ウォルト・ディズニー・カンパニーを例に挙げ、アメリカやヨーロッパでは大企業とスタートアップの連携が多く行われていると話します。

 また、同社の執行役員である水野智之さんは、そのコミュニティーに所属するのはインターネットやデジタルテクノロジーの企業がほとんどで、東京メトロのようなインフラを担う大企業との相性が良いといい、自社の設立当初から、こうしたプログラムを実施する相手先企業として東京メトロに注目していたといいます。

 そしてオリエンテーションに出席した元ソニーのCEOで、クオンタムリープ株式会社の出井伸之代表取締役は銀行との関係を引き合いに出し、自らの経験上、日本では企業が成長資金を確保することが難しく、そうした日本でベンチャー企業を助けられるのは大企業ではないかと語りました。

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「東京メトロ アクセラレーター2016」のオリエンテーションに出席した、右から東京メトロの奥社長、クオンタムリープの出井代表取締役、Crewwの伊地知 Founder & CEO(2016年10月、恵 知仁撮影)。

「固い会社だと思われているかもしれませんが、社長も申し上げたようにワクワクしています。やれることは前向きにやりたいと考えておりますので、ふるってエントリーしてほしいです」(東京メトロ、小林峰史さん)

 同様のアクセラレータープログラムは、東急電鉄や西日本鉄道も実施。長い歴史を持ち、安全・安心が根本にある大手鉄道会社と、機動力のあるスタートアップ企業のコラボがはたしてどんな新しい価値を生み出していくのか、今後、「街の発展」においてひとつのポイントになるかもしれません。

【了】

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