「陸橋である必要がなくなった」国道の陸橋、29年越しの撤去完了! “セメントの街”ど真ん中の象徴消える

埼玉県秩父県土整備事務所は2025年10月7日、秩父市内の国道140号で実施している「秩父陸橋平面化」事業について進捗を公表しました。

「意味がなくなった陸橋」なくなりました

 埼玉県秩父県土整備事務所は2025年10月7日、秩父市内の国道140号で実施している「秩父陸橋平面化」事業について進捗を公表しました。

Large 20251012 01

拡大画像

取り壊し中の秩父陸橋(画像:PIXTA)。

 この陸橋は秩父市街のど真ん中、秩父鉄道秩父駅の東側で「秩父太平洋セメント」工場への引き込み線をまたいでいたものです。しかし1996年に引き込み線は廃止され、それ以来「陸橋である必要性がなくなって」いました。工場は2008年に解体されています。

 さらに、陸橋は建設から67年が経過し、主桁などの老朽化が進んでいます。住民からも早期撤去が要望され、2018年に県が「平面化」事業に着手しました。

 まず国道140号の迂回路を設置し、擁壁部から撤去を開始。2025年9月までに橋の本体の撤去も完了しました。さらに、無電柱化工事を行いながら、国道140号本線の工事を進め、2027年3月には車道部の供用を開始するとのことです。

 ちなみに、工場の跡地は現在、「道の駅ちちぶ」や大型商業施設になっています。道の駅の裏には、秩父セメント創業の地であることを伝える碑と旧秩父セメント資料展示館があります。

【無くなった!】これが取り壊し後の陸橋の今後です(地図/写真)

最新記事

コメント