ホントに35年前の車両ですか!? 「東武の特急」が長生きする、これだけの理由 古びても質が違う!?

東武鉄道の特急形電車は長期間活躍することで知られています。1720系「デラックスロマンスカー」は31年にわたって活躍。そして今回取り上げる100系「スペーシア」は登場から35年が経過しています。名車と言っても良い「スペーシア」の活躍を振り返ります。

古くから豪華列車を投入してきた東武

 東武鉄道の特急形電車は「日光戦争」とも呼ばれる国鉄との競合もあり、時代を先取りする豪華車両が投入されてきました。1929(昭和4)年の時点で、オープンデッキを備えた展望客車「トク1形500号」が存在し、特急電車の最後尾に連結されました。最大定員は20人で、展望室は食堂を兼ね、シェフや給仕も乗務した「走る貴賓室」でした。

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東武鉄道の100系特急形電車「スペーシア」(安藤昌季撮影)

 その豪華路線は戦後も変わらず、1956(昭和31)年に投入された1700系は、回転式リクライニングシートやビュッフェを備えていました。同年に国鉄が投入したキハ55系気動車は東武より料金が安かったものの、ボックスシートであり設備では比較になりませんでした。

 そして、1700系に対抗し、国鉄特急形並みの接客設備を備えた国鉄157系に対して投入された東武1720系「デラックスロマンスカー」は、国鉄2等車(現・グリーン車)並みの座席間隔1100mmの回転式リクライニングシートを採用し、ミュージックボックスのあるサロンルームや、編成中2か所のビュッフェ、日本初の自動ドアを備えていました。私鉄特急としては当時日本一のグレードであり、1991(平成3)年の引退時点ですら、特急形電車として最上位の設備でした。

 このように、特急専用車両の質が高い東武鉄道は、車両寿命が長い傾向にあります。特急用として誕生し、後に格下げされた5700系は40年間活躍し、急行用として生まれ、後に特急用に格上げされた200系は約35年がたった今も活躍が続いています。

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