「四国の右下高速」最後の区間が実現なるか “阿南安芸道”ルート具体化に向けた取り組みがスタート

阿南安芸道(美波~牟岐)の計画実現に向けて、国土交通省四国地方整備局徳島河川国道事務所が地元住民などにアンケート調査などを行います。

地元対象に意見聴取

 阿南安芸道の計画実現に向けて、国土交通省四国地方整備局徳島河川国道事務所が地元住民などにアンケート調査などを行います。

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徳島県牟岐町。現在の主要道路である国道55号(赤線)は、津波浸水想定地域(青)を通っている(画像:国土交通省四国地方整備局徳島河川国道事務所)

 阿南安芸道は、徳島県阿南市と高知県安芸市を結ぶ延長110kmの高規格道路です。高知東部道と一体となり、四国南東部(右下)沿岸の走行性向上、緊急輸送路確保などの目的で計画されており、これまでに徳島県内の小野IC~日和佐間9.3km(日和佐道路)、高知県内の小島トンネルや和田トンネル区間、柏木IC~芝崎IC間5.0km(北川奈半利道路)が開通しています。

 今回、アンケート調査などを行うのは、建設ルート未定の調査区間となっている徳島県の美波町北河内(日和佐道路終点)から牟岐町内妻までです。

 10月から11月にかけて、地元住民や道路利用者を対象に、地域が抱える課題や道路に求める役割などについて、アンケートやヒアリングといった意見聴取が行われます。

 取り組みの結果は今後、道路の計画を検討する際の材料になる見込みです。

 ちなみに今回対象の美波~牟岐間は、阿南安芸道で最後の「調査区間」です。ここの計画が固まると、阿南から安芸にかけての全区間でルートが決定となります。

【最後の区間】阿南安芸道(美波~牟岐)の位置を見る(地図)

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