パイロットの夢、1000万円で現実に 訓練学校代表に聞く「なり手不足時代」の就職事情
お金を積めば誰でもパイロットに…?
――これまでエアラインのパイロットになるためには、航空大学校を卒業したり、自社養成がメインだったと思いますが、自費で訓練を受ける人たちは、そうしたところへ入る「高い倍率を勝ち抜く」という試練を乗り越えていません。よって、意地悪な見方をすれば、「お金さえあればパイロットになれる」「相対的に質の劣った人材がパイロットになる」と思う人もいるかと思いますが、いかがでしょうか。
船場さん「パイロットとひと言でいっても、たくさんの種類があります。エアラインに代表される機長から、警察や消防のヘリコプターパイロット、自衛隊や海上保安庁、そしてプライベートで飛行する自家用機の操縦士もパイロットです。『パイロット』というひとくくりで見た場合、『お金を積めばなれる』という言い方もできるように感じるかもしれませんが、実際はパイロットである証、『技能証明』を得るための試験は、そんなに簡単なものではありません」
――試験では何が問われるのでしょうか。
船場さん「『技能証明』の試験では、共通してパイロットに求められる資質(エアマンシップ)というものが見られることになります。そして、先に挙げた各種パイロット職に就く際には、それぞれが求める資質に応じて採用が決定されます。『ライセンスを持つ』ということは、イコール、『パイロット』ではありますが、仕事として飛行できる『プロパイロット』とはやはり一線があり、単にお金を積めばなれるというものではないと考えています」
――なるほど。お金を出せば飛行訓練を受けることはできますが、だからといって誰もがプロになれるわけじゃない、というわけですね。
渡米したりスクールで免許を取っても、仕事に就けない奴は大勢いる。
身体検査や訓練をパスして免許取得、なんとか航空会社に就職したものの、試験に落とされ、地上勤務に左遷される人は少なくない。
この、関って人は三流記者だな。就職後の実態を完全に無視してスクールの教官にしか取材していないのか。
そのうちに先祖代々パイロットの家柄出身の世襲パイロットが多数を占めたりするのだろうか。
プロ の パイロット にとって最も必要なことは、生まれつきの能力の一つである「注意力の分散」を含めた「操縦適性」である。学生を「首」にすると航空局の予算が余るので、何十年間も学生の エリミネート が無かった航空大学校を除き、自衛隊では操縦訓練生の 2 割 しか パイロット になれなかった。航空大学校出身者でも計器飛行ができずに入社後に地上職になった者、機長になれずに副操縦士のままで定年を迎えた者もいた。自社養成者でも同じことがいえる。かつて パイロット 養成の現場では 「たとえ ダイアモンド を捨てても、石( 操縦適性の無い者 )を拾うな 」と言われてきた。運動神経の発達と操縦とは無関係であり、まじめ、一点集中など人間的に好ましい性格の持ち主は、往々にして操縦適性に欠ける場合が多い。( 元 民間航空の 機長 )